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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
〈巨人入り〉小笠原慎之介が帰国直前に明かしていた胸の内…米球界挑戦を1年半で断念&日本復帰の裏側「ナショナルズで起きていたある“異変”」
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byYuki Yamada
posted2026/06/22 06:01
米球界に挑んだ1年半は試行錯誤の連続だった
試行錯誤の連続だった1年半
本塁打で1失点したが、7回途中で球数はわずか81球。緩急を使い分け、強いスイングをさせなかった。相手は20代前半の若い選手が多く、メジャー経験のある選手はいない。さらにスタメンに球団内のプロスペクト(有望株)ランキングで上位の選手も不在。日本でローテ投手だった左腕とすれば、打者の狙いを外す配球、先発投手としてゲームメークすることに、さほど難しい相手ではなかった。若い選手は、直球を待ち、強いスイングをすることに集中している。粘る、食らいつくという意識はほとんどない。強振する若手打者のタイミングをずらし、バットの芯を外すことはたやすかった。
昨季はメジャーで23試合に登板したが、今季はマイナーで過ごした。2025年1月にナショナルズとメジャー契約で2年総額350万ドル(約5億6000万円)の契約を結んだ。だが、昨オフにメジャー40人枠の契約を解除され、今季はマイナー契約で再スタート。春季キャンプは招待選手として参加し、メジャーのオープン戦に2試合(3回1/3)だけ投げ、マイナー降格を告げられた。
潮目が変わったGMと監督の交代
小笠原の獲得に関わった前GMと監督は、昨季7月にチームの成績不振で解雇された。いわば、小笠原にとって最大の理解者、評価者という後ろ盾を失っていた。新政権からは、もはや戦力として計算されていないことは、薄々感じていた。
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新体制の方針も、小笠原の野球観とは異なるものだった。
球速アップと三振率の向上。この2大テーマが、メジャーとマイナーを通した方針だった。球速アップを狙ったトレーニング方法が各投手に課せられ、肘にはセンサー付きのサポーターをつけ、投球強度を測る。月に1度のミーティングでは、ジャンプ力などのパワー数値の伸び率を可視化し、栄養管理の見直しも話し合われる。だが、28歳の小笠原としては球速を上げて、三振を増やす、というピッチングスタイルはこれまで培った技術とマッチしないジレンマがあった。


