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「うざいわ」本田圭佑の解説に怒るオランダ…絶賛の日本となぜ割れた?「うざい」の意味に“深刻なすれ違い”か…本田さんの褒め言葉を序列化してみた 

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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posted2026/06/19 17:04

「うざいわ」本田圭佑の解説に怒るオランダ…絶賛の日本となぜ割れた?「うざい」の意味に“深刻なすれ違い”か…本田さんの褒め言葉を序列化してみた<Number Web> photograph by JIJI PRESS

前回につづき今回のワールドカップ中継でも解説が注目されている本田圭佑

 もう一度、本田の「うざい」を読み直してみよう。

前半2分/ガクポ 「11番がね、めっちゃうざいんですよ。ここでやっぱり、(日本の)守備の負担めっちゃかかってますね」

後半5分/ファンダイク 「いやー、うざいわー。この1本決めてくるの」

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後半18分/フラーフェンベルフ 「ああ! もう! あの8番マジうざい。あれから全て狂った」※2失点目直後の発言

後半27分/ガクポ 「いや、うざいな、こいつ。この仕掛け方」

後半47分/デヨング 「デヨング、うざいわ~! ちょっとでも流れ変えようとするこのデヨングのプレー」

 日本からの目線で「守備の負担めっちゃかかってますね」「あれから全て狂った」は相手への賛辞であり、「うざい」の後にそれぞれ発している「この1本決めてくる」「この仕掛け方」「ちょっとでも流れ変えようとするプレー」はサッカー選手への純粋な褒め言葉だろう。

 これらを考慮すると、ある不等式が成立する。

【本田の褒め言葉】うざい>うまい 

 オランダ紙は「うざい」という単語の意味だけに着目して怒っており、文脈を読み違えていたのだ。たしかに、辞書には【うざったい、邪魔である、煩わしい、などを表す言葉。不快さを表明する際などに用いられる若者言葉】(※1)と載っている。

 しかし、言葉の意味は文脈によって決まる。本田は「うざい」を「日本にとって不快な存在=良い選手」として使っていたのだ。

じつは歴史あり「うざい」の使われ方

「うざい」の歴史は古い。言語学者の井上史雄によれば、東京・稲城市で明治・大正生まれの人が「頭がうぜえ」と言っていたそうだ。意味は「頭が悪い」だったという。

 だが、1980年代前半に同じ多摩地区の若者が「うざったい」を“うっとうしい”のニュアンスで使い始め、徐々に都心部に広がっていく。「うざい」という短縮形も生まれ、86年版の『現代用語の基礎知識』で初めて掲載に至った。90年代中盤までに全国に普及し、当時の若者は現在でも使用している。

 このように、言葉の意味は時代を経て変わっていく。かつて「やばい」はけなす意味で使われていたが、現在では褒める意味で用いる人が急増している。本田が今後もW杯中継で「うざい」を“相手への賛辞”として連発すれば、辞書に新たな定義が加わるかもしれない。

※1 「実用日本語表現辞典」より
参考文献:雑誌「グラフィケーション」2010年3月号、岩波新書/井上史雄『日本語ウォッチング』1998年1月20日発行

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