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話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
「こんなすげぇ奴らと試合するの?」“奇跡のブラジル撃破”から30年…当事者・伊東輝悦のいま「僕らの頃が比較にならないほど差は縮まった」
posted2026/06/19 17:03
1996年アトランタ五輪ブラジル戦。決勝ゴールを挙げた伊東輝悦は今の日本とブラジルの距離をどう見ているのか
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
AFLO
北中米W杯が開幕し、日本代表は初戦のオランダ戦で2-2のドローに終わった。
この結果を受けて、多くの視線はグループステージ突破ということよりも決勝トーナメントに向けられている感がある。1位抜けならC組2位、2位通過ならC組の1位との対戦になり、ブラジルかモロッコとの対戦になる可能性が大きい。
1996年、日本がブラジルに勝った日
W杯ではないが、日本は1996年のアトランタ五輪でブラジルと対戦し、1-0で勝利した。いわゆる「マイアミの奇跡」という戦いだ。あれから30年が経過し、ブラジルも日本もチームが大きく変わったのはもちろん、サッカー界での力関係も当時とはかなり変わったのではないだろうか。
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その試合に出場した伊東輝悦も「昔よりも日本は戦える」と見ている。
「僕らの時はブラジル代表って、“映像で見たことがある選手”と戦うみたいな感じでした。スカウティング映像を見ても『すげぇな、こいつ』みたいな感じで、『こいつらと試合やるの?』って。
でも、今の日本の代表選手は、みんな海外でプレーしていますし、W杯といっても知らない相手ではなく、普段から戦っている選手と、なんか別の大会で戦うみたいな感じだと思うんです。そういう意味じゃ、昔と比較にならないぐらいブラジルや世界との差は縮まっていると思いますね」
30年前、映像で見たすごい奴らと伊東たちは、どう対峙したのだろうか。
「強いのは重々承知の上で、でも、勝負の世界は何が起こるか分からない。少しでも勝つ確率を上げるための準備をみんなでしていたんです。試合は、ブラジルにボールを持たれる時間が長かったですし、圧倒的に攻められましたけど、(GK川口)能活が最後に止めてくれた場面が多かったですよね。
でもそれも、シュートを打たれる前にひとつ詰めるとか、相手に少しでもプレッシャーをかけることができたから能活が止められたんだと思いますし、チームとしてうまく戦えたので失点ゼロに抑えられた。でも、正直、10回やって1回勝てるかどうか、みたいなものが一番最初に来てしまった感じですね」

