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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「世界ナンバーワンなんです」元スコアラーも衝撃…三冠王快走の阪神・佐藤輝明が持つ“大谷翔平超え”驚異の能力の正体「数字でみても…とんでもない」
posted2026/06/19 11:05
交流戦を終え、セ・リーグの打撃三冠王をひた走る阪神の佐藤輝明。元スコアラーが分析する進化の理由とは?
text by

酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph by
Kiichi Matsumoto
今季、阪神の佐藤輝明がホームラン王を獲得した昨年からさらにスケールアップを果たしている。その秘密を解き明かすべく、昨季まで中日でスコアラー職にあった志田宗大を訪ねた。
志田は佐藤の覚醒の理由について、「私には3つあると思っていて」と切り出した。
「ひとつめが打ち方。ふたつめが待ち方。3つめが仕留め方。この3つが格段に良くなりました」
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順序は前後するのだが、まずは志田が言う3つめの「仕留め方」から論を起こしたい。ここには類まれな佐藤の潜在能力の高さが窺えるからだ。
佐藤が持つ「大谷超え」の能力とは?
数字の世界で生きてきた人らしく、志田は「NPBとMLBのちがいはあるのですが」と前置きしつつ、興味深いデータを提示してきた。
【平均スイング速度】
・佐藤輝明 118.8km/h
・大谷翔平 120.0km/h
【平均打球速度】
・佐藤 153.0km/h
・大谷 150.3km/h
※佐藤のデータは野球アプリ「NPB+」、ドジャース大谷のデータはMLB公式データ解析サイト「Baseball Savant」から引用。数値はそれぞれ6月10、11日現在。
「佐藤選手の平均スイングスピードは大谷選手よりも少し劣るのですが、NPBではトップクラスです。では、それが打球速度とどれぐらい結びついているかをみたのですが、これが凄くて……コンタクトしたとき、当たった打球の速さは実は大谷選手よりも佐藤選手の方が上だとわかっています」
佐藤の平均打球速度はMLB全体を見てもアーロン・ジャッジ(ヤンキース、151.4km/h)やウラジミール・ゲレーロJr(ブルージェイズ、145.5km/h)ら、メジャーを代表するスラッガーを上回る3位相当であり、志田も舌を巻いた。
「確実にバットに当たったときの速度はものすごいなと。これは芯できっちりとらえている証明でもありますから」
志田はさらに驚くべきデータを挙げた。
【ハードヒット率】
・佐藤輝明 60.5%
ハードヒット率とは、打球速度が95マイル(約153km/h)以上に達した、強い打球の割合である。志田の声は上ずる。
「ここがとんでもなくて、世界ナンバーワンなんです。能力の高さは、もうとんでもないものを持っているなと数字でわかります」
同時期のMLBでトップの数値は59.7%で、3位の村上宗隆(ホワイトソックス)が58.7%(ちなみに大谷は52.3%)。これらを比較しても肝心なボールをミートする能力の高さが実証され、佐藤の非凡さを表している。
データから判明した怪力ぶりはメジャーリーグのスカウトももちろん、把握していること。佐藤自身、かねてメジャー志望を公言しており、この秋は三冠王の成否とともに、その動向にも注目が集まりそうだ。

