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ロコソラーレでもフォルティウスでもなく…「お互いを信じた上野姉妹」「仁平美来はごめんごめん、と」カーリング新世代の“高め合うライバル関係”
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石川仁美(Number編集部)Hitomi Ishikawa
photograph byJCA
posted2026/06/17 17:02
カーリング日本選手権を制したSC軽井沢クラブは涙を流す選手も
大会での戦いぶりは、道銀の岩井真幸コーチが「フォームも整って、試合も安定して運べるようになってきました」と話していた通りで、プレーオフでSC軽井沢クに敗れるまでは無敗で駆け上がり、ほころびらしいほころびが出たのは決勝が初めてだった。
敗戦後の仁平は潔かった。
「3年連続日本選手権の決勝を勝ちきれないっていうところは私たちの課題だと思うので……。そういう経験を3回できたことで、本当にまだまだ私たちには改善するところがたくさんあるとよくわかりましたし、4年後のオリンピックに向けてもっと強くならなきゃいけないなと思いました」
明暗を分けた要因…上野姉が語ったこと
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ただ第10エンド、サード田畑の2投目は後悔が残った。
「相手の中央の石を外に出すためのランバックかハウス中央の石へのフリーズショットにするかどうか悩みました。私の伝え方が悪くてランバックは失敗してしまったんです。もう少しこう、幅とか、こっち側に当ててもいいよとか田畑に詳しく伝えられていたら良かったのかもしれないです」と仁平。田畑も「少しの迷いがショットには出ちゃったのかなって思います」と振り返った。
紙一重の試合。明暗を分けたのはリスク管理、つまり氷の読みと我慢だった。決勝後、上野美優は「種明かし」としてこんなことを語ってくれた。
「北海道銀行さんとの3試合は全てBシートでした。このシートは、センターに近いところがすごく曲がって、それより外のところが曲がらない性質があるとわかっていました。なので、決勝戦も投げられるラインかどうか、そしてショットを決めるための難易度はどのくらいなのかっていうことはすごく意識していました。普通に考えると、ショットや作戦の選択は反対の方がいい場面もあったんですけど、それ以上にこのアイスでショット決めることを意識しました」
お互いに高め合いながら…ライバルなんだろうな
湿度が高い梅雨時の気候と2000人近い観客が詰めかけた横浜のアイスは霜が降り、重いだけでなく、同じシートでも時間や日によって曲がりや滑りが変化する気まぐれさだった。そんな中でも、SC軽井沢クはシンプルなショットで作戦を組み立て、使えるラインと使えないラインを見極めて粘り強く、したたかに戦った。その点は道銀も同じだったが、「リスク管理に回るのか攻めるのかっていうところで、後手に回りすぎたところがあったので……。戦術面もそうですし、全員の投げを揃えて精度を上げていかなければいけないなと思います」と仁平。
SC軽井沢クの作戦の妙で最後は難しい選択を迫られてしまった。

