- #1
- #2
オリンピックPRESSBACK NUMBER
冬季五輪から「除外決定」の衝撃…かつての“日本のお家芸”ノルディック複合はナゼ五輪に残れなかった? IOCが発表した「あまりに理不尽」な理由
posted2026/07/16 06:01
アルベールビル五輪の複合団体で金メダルを獲得した(左から)河野孝典、三ケ田礼一、荻原健司。かつての日本のお家芸が五輪から姿を消すことに
text by

雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph by
JIJI PRESS
IOCは2030年に開催されるフランス・アルプス冬季五輪の実施競技から、スキーのノルディック複合を除外することを決定した。かつては“日本のお家芸”でもあった種目に、一体何が起こっていたのだろうか?《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
約100年前…最初の冬季五輪にもあった「複合」
およそ100年前の1924年1月25日に、フランス東部の山岳リゾート地シャモニーで『国際冬季スポーツ週間』が幕を開けた。
一体なんのこっちゃという話だが、これがしばらくして第1回の冬季オリンピックと位置づけられることになる大会であった。
春の全国交通安全運動みたいに、味もそっけもない名前になったのにはワケがある。
ADVERTISEMENT
当時ノルウェーやスウェーデン、フィンランドなどの北欧諸国は、1901年からスキー競技やスケート競技などをまとめた国際大会『ノルディック・ゲームズ』をすでに開催しており、冬季五輪の開催には「ずけずけとオリンピックが迫ってきてウインタースポーツを乗っ取るつもりではないのか」という疑念から猛反対していた。
そうした声を収めるため、国際オリンピック委員会(IOC)としては「まずはお試しでやってみるだけなんで……」といった感じでそろりと踏み込んだというわけだった。

