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「プロになるのは、やめた方がいい」医師から突然の宣告…久保建英らと日本代表でも活躍“広島の超速FW”を襲った病魔の正体「正直、まさか…と」 

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別府響

別府響Hibiki Beppu

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photograph by(L)AFLO / (R)Tomosuke Imai

posted2026/06/18 11:02

「プロになるのは、やめた方がいい」医師から突然の宣告…久保建英らと日本代表でも活躍“広島の超速FW”を襲った病魔の正体「正直、まさか…と」<Number Web> photograph by (L)AFLO / (R)Tomosuke Imai

W杯代表である久保建英や菅原由勢らとともにアンダー世代で長らく活躍した桂陸人。かつての天才FWを苦しめた病とは?

 2019年の春に順大に入学すると、スタートは順調だった。入学直後の4月には、早々に大学リーグデビューも果たした。

 ところが1年目の夏前、突然背中に強い痛みを覚えた。慌てて病院に駆け込むと、診断結果は――尿路結石だった。

「実は高2の時にも修学旅行の当日に一度、尿路結石になったことがあって。東京から広島に帰る飛行機に乗る直前で、めちゃくちゃ痛くて辛かったんです」

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 ただ、その後は特に何か異変があったわけでもない。2年ぶりの再発も「またかよ、ツイてないなぁ」くらいに思っていたという。

 ところがその後、短期間に何度も結石が続いた。「さすがにおかしい」と思い、病院で精密検査を受けると、医師から言われたのは「急性腎不全」という予想外の病名だった。短期間に繰り返した結石によって腎臓が悲鳴を上げ、機能が著しく低下していたのだ。一過性のものと思われたが、桂の腎機能はそこから長い低迷期に入ることになる。

「もう本当に信じられない……というのが正直な感想で。それまではプロを目指してバリバリ運動していたのに、『急に病気? うそでしょ?』みたいな」

 急性腎不全とは、何らかの原因によって腎臓の機能が突然低下し、体液の量を一定に維持できなくなる病気だ。

 腎臓は本来、血液中の老廃物や余分な水分を尿という形で体外に排泄する機能を果たす。これらの機能が低下すると、過剰な水分の蓄積や電解質異常を招き、最悪の場合は生命に危険を及ぼすことや人工透析が必要な慢性腎不全にも繋がる。

悪化すると「食欲がなくなったり、ひどい頭痛も…」

「悪化すると尿が出なかったり、食欲がなくなったり。あとはひどい頭痛もありました。最初は通院しながら何とかトレーニングをして、調子が悪くなっては部からの離脱と復帰を繰り返す……みたいな感じでした」

 当時の監督はそれでも桂の才能を買ってくれていた。1週間のうち、火水木曜日は通院、金曜日だけは部の練習に出て、土日は試合に出る。そんな特別措置も講じてくれた。

【次ページ】 復帰までには丸2年…それでもプロは諦めず

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