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オリンピックへの道BACK NUMBER
「リフトが怖い…」ペア転向直後、三浦璃来がじつは語っていた“恐怖心”「海外ではホームシックになっていた」シングル時代のコーチが明かす、知られざる過去
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2026/06/07 11:00
木原龍一とのペア結成1年目、NHK杯で演技する三浦璃来
「ジャンプに目が行きがちというか、華やかな競技に見えるんですけど、フィギュアスケートはスケーティングがすごく大事だと思います。スケーティングでどれだけ力を使わずにスピードを出せるか、それによって演技力の可能性が2倍にも3倍にも広がるので、僕はスケーティングを大事にしています。璃来にはけっこうスケーティングをやらせました。それと僕は選手時代、もともと長久保裕先生に教わりましたが、龍一もシングル時代に長久保先生に指導を受けています。出どころが一緒なのかなと思いますし、龍一も『これはやったことあります』と言っていました。だから合う、というところもあったのかなと思います」
三浦が木原に“正式オファー”をするまで
見る者に衝撃をもたらした15分のあと、本田は、三浦、市橋それぞれと話をしたという。
「璃来には、『ブルーノは龍一と組めって言ってるよ』と話しました。翔哉はペアを続けるかどうか悩んでいたので、『最終的に決めるのはあなたたちだよ』というような話をしました。璃来のお母さんとも話をしましたね」
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その後、ブルーノは三浦とコンタクトをとろうとした。その際、三浦はブルーノに、本田と話をするよう伝え、本田はブルーノから連絡を受けることになった。
「璃来は『英語が話せないから』ということでしたけど、璃来を子どもの頃から教えていたというのと、ブルーノも僕を信頼して話をしてくれているので、しっかり言葉を伝えようと間に入りました。
ブルーノからは、『この2人は世界で戦えるから組むべきだ』という趣旨の話があり、璃来にそのまま伝えました。
璃来としては、龍一が競技を続けるかどうか、引退するかしないか分からなかったし、一緒に組んでもらえますか、と言えないんじゃないかと悩むところもありました。最終的には『璃来、あなたが決めるんだよ』と話し、ご両親とも話しました。本気でやるのだったら海外に行くしかない。親御さんとして送り出せるかどうか。いろいろ考えて話しました」
三浦は木原と組むことを決意し、オファーする。木原が了承したことで、2人の活動は始まった。ここまでの過程には、本田とブルーノの、指導者同士というだけではない関係性もうかがえる。それは「りくりゅう」としてスタートを切ったあとも生きることになる。《つづく》
