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「ゾンビたばこ」有罪確定・羽月隆太郎とは何者だったのか? 広島を幾度も救った“神走塁”を伝授したのはあの盗塁王「周東さんが思い切り行け、と」 

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赤坂英一

赤坂英一Eiichi Akasaka

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photograph bySankei Shimbun

posted2026/06/05 11:01

「ゾンビたばこ」有罪確定・羽月隆太郎とは何者だったのか? 広島を幾度も救った“神走塁”を伝授したのはあの盗塁王「周東さんが思い切り行け、と」<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

「ゾンビたばこ」問題で有罪が確定した羽月隆太郎とはいかなる選手だったのか。彼が希望の星として輝きを放っていた時期を検証する

「スピード、打撃、守備と三拍子そろった選手です。(内野手の先輩)田中(広輔)や菊池を目標に、色々と教えてもらいながら、次世代の内野手の中心選手になってもらいたいなと思います」

 そんな高評価を実証するかのように、球団と首脳陣は早くも2年目の2020年、羽月をデビューさせた。8月7日に一軍初昇格すると、その日の阪神戦でいきなり「2番・セカンド」で初スタメン初出場。ちょうど夏休み中、しかも本拠地マツダスタジアムの試合だった。

 羽月はこの試合でセーフティスクイズを成功させ、初安打初打点をマーク。2点タイムリー三塁打を打って初長打も記録し、計3打点をあげた。さらに、試合後にヒーローインタビューにも呼ばれ、お立ち台で新人らしい坊主頭を披露している。

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 この頃、故郷・宮崎の母親、野球経験者で僧侶の兄から、よく激励や体調を気遣う手紙やメールが届いていた。羽月が返事を書くことは滅多になかったが、さぞかし心の支えになっていたことだろう。

いずれは菊池涼介の後継者に……

 翌2021年1月、羽月は先輩の菊池が静岡で行っている自主トレに参加した。ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞9回の球界を代表するセカンド、菊池の持つ打撃、守備、走塁の技術、日常的な調整法のすべてを吸収しようと、積極的に指導を仰いでいる。

 菊池の下での修行は23年まで3年間続き、出場試合数も39、44、50と増加。23年には盗塁数もチーム最多の14個と自身初めての2桁に乗せた。羽月はやがて、「一番の目標はキクさんから二塁手のレギュラーを取ること」と公言するまでになる。

 そして、この年の10月14日クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ、対DeNA第1戦。羽月は持ち前の俊足で、広島のみならず全国の野球ファンにその名を轟かせた。

【次ページ】 周東佑京に教えをこうて

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