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「あの高知の女に電話したら?」“余命1年”壮絶闘病中にまさかの不倫…“奇跡のリリーバー”の妻が別れを覚悟した日「いや、別にそんなつもりは…」 

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松永多佳倫

松永多佳倫Takarin Matsunaga

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photograph byJIJI PRESS

posted2026/05/30 11:23

「あの高知の女に電話したら?」“余命1年”壮絶闘病中にまさかの不倫…“奇跡のリリーバー”の妻が別れを覚悟した日「いや、別にそんなつもりは…」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

引退後は病との闘いが続いた盛田幸妃。それでも夜遊びをやめることはなかった

肝臓や骨にも転移…医師は「何もしないほうがいい」

 2014年7月、担当医師から肝臓への転移を宣告された。腫瘍は内臓まで蝕んでいた。さらに追い討ちのように悲劇が重なる。同年10月、盛田がお風呂で立ち上がろうとした瞬間、ガタンという衝撃音とともにうめき声が響いた。

 妻の倫子(ともこ)が神妙な顔つきで語る。

「気をつけてはいたんですが、お風呂場で立ち上がった瞬間にガーンと大腿骨を折ってしまった。そこからが大変でした。立つことも困難になって車椅子生活になり、やがて寝返りも打てず、右手しか動かない寝たきりの状態に……」

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 腫瘍が骨に転移してしまうと、骨を形成する細胞のバランスが崩れて骨折しやすくなるという。そのため倫子は常に細心の注意を払っていたが、少し目を離していた隙に事故が起きてしまった。

 ガンに狙いを絞って照射する最先端の放射線治療である重粒子線ガン治療を行うはずだったが、この大腿骨骨折のためできなくなった。医師からは「治療をしてもまたすぐにガン細胞ができ、その都度治療していたら体力が持たない。このまま何もしないほうがいい」と告げられる。

 だが、「はい、わかりました」などと納得できるはずがない。倫子は友人の医師にも相談し、あらゆる伝手を辿って回復の糸口を探す。絶対に何か治す方法があるはずだ。ガンに栄養を送る血流を塞ぐことでガンを死滅させる“塞栓術”があることを聞きつけ、試してみたものの、まったく効果は認められなかった。もはや万策尽きたのか――それでも倫子は、望みを捨てていなかった。

別れを覚悟した“闘病中の不倫”

 実は盛田の闘病中、たった一度だけ、別れを覚悟したことがあった。

 2014年のことだった。車椅子のため極力外に出るのを嫌がっていた盛田が、「お世話になった徳島の先輩に会いに行ってくる」とひとりで羽田空港に行った。心配になった倫子は、盛田の言う“徳島の先輩”に電話をかけた。

「えっ。何も聞いてないし、今、東京にいるんだけど」

 目が点になった。どうやら盛田が関係を持っていたという、高知在住の女性のところに行ったことがわかった。

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