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林下詩美の退団、主力の欠場、後楽園ホールの空席…マリーゴールドの“正念場”に桜井麻衣が抱く危機感「自分がやらなきゃ、この団体は終わっちゃう」 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2026/05/19 17:02

林下詩美の退団、主力の欠場、後楽園ホールの空席…マリーゴールドの“正念場”に桜井麻衣が抱く危機感「自分がやらなきゃ、この団体は終わっちゃう」<Number Web> photograph by Essei Hara

マリーゴールドで活躍する桜井麻衣。5月23日の2周年大会で退団する林下詩美への思い、団体に抱く危機感を熱く語った

「年齢もキャリアも若い選手が多いので、自分のことだけじゃなくて、後輩のことを見ていく時間を増やして、プロレスのことだけではなくて考え方、マインド、メンタルケアという意味でもちゃんと寄り添っていきたいと思っています。わからないまま育ってしまうとか、悩みながらはよくないと思うので、ちゃんと選手同士コミュニケーションをとって、いい方向に引っ張っていきたい。練習もただ厳しいだけじゃなく、『あっ、この練習楽しいな』と思うものもあれば、やる気、熱意がもっと増すと思うので。全部ポジティブに捉えられる環境っていいよな、と」

「上に立つというのはそういうことなのかなと思っています。ただ、ベルトを巻いて、トップ選手としてメインイベントに勝って終わりだけじゃなく。下の子も引っ張っていく。自分は前の団体で先輩に恵まれていた。みなさんスター選手なんですが、その方たちから教えてもらった考え方があるから、今の自分がある。そうしたことを後輩たちに伝えて、それを後輩たちがどう感じて成長するのか。ちゃんと伝えていけたらと思います」

「今日、明日で詩美さんは越えられない。でも…」

 林下は5月23日でマリーゴールドを離れる。その後のマリーゴールドはどうなるのだろう。それを桜井はどう感じるのか。

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「とてつもなく大きな穴が空く。その穴をだれが埋めるのかという、奪い合いでもあると思うんです。奪った人がこの団体で輝いていくんじゃないですかね。そういう存在に誰も名乗りを上げないなら、私がかっさらいます」

 マリーゴールドのリングでの桜井と林下のシングルマッチは、2024年9月28日に名古屋で行われた1回だけだ。

「詩美さんは体が丈夫でパワーの安定感が抜群なので、何をしても安心して思いっきりぶつかっていけます。詩美さんの存在はとても大きくて、今日、明日でその大きな存在を越えられるとは思わない。でも自分は詩美さんにないもので越えていきたい。私の全てを悔いなく、激しく思いっきりぶつかって、これまでの歴史を感じさせる戦いにしたい。詩美さんのマリーゴールド・ラストマッチに名乗りを上げさせて頂いた自分のタッグパートナーには未来さんとMIRAIさんがいます。この集結も、もうできないかもしれないからこそ見逃してほしくありません。そして、詩美さんが今まで守り続けてきてくれたマリーゴールドを、これからも守っていく、引き継いでいくという思いで臨みます。大田区大会、最高の2周年大会にします。ぜひ、観に来てください」

 思いの丈を語った桜井は前を見ていた。23日の大田区総合体育館は、桜井麻衣の新たなステップになるだろう。最後に桜井は一つ付け加えた。

「もう一つ、今年は、岩谷麻優さんとやりたい。まだ1回もシングルでやったことがないんです」

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