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白いベルトまでの9年間は「短かった」“スターダムの今”を担う羽南21歳が逆指名した意外な名前「やりたい相手が多すぎ」「伊藤麻希には内容で負けた」
posted2026/05/17 06:02
白いベルトの新女王・羽南は5月23日、ビー・プレストリーを相手に初防衛戦を行う
text by

原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
4月26日、スターダムの横浜アリーナ大会で羽南(21歳)は小波を破り、白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)を巻いた。だが、戴冠の喜びも束の間、自身がSTARSのリーダーを務めると宣言した直後、同ユニットのビー・プレストリーに裏切られた。
裏切られてなお「ビーはSTARSに必要なんです」
初防衛戦は5月23日に愛知県の豊田合成記念体育館でビーと戦うことになった。羽南にその思いを聞いた。
「本当はやりたい人が多すぎて全員逆指名したいと思っていたのに、ビーという強敵が急に来ちゃって。その先にいけるのか? 難しい感情なんですけど。ビーは力が強すぎて、私が戦ってきた中で一番のパワーファイター。私も不意に持ち上げられてしまう。打撃も格闘系の小波とは違う。STARSにいた時より動きがいい。目つきも違う。でも、ビーにSTARSに戻ってきてほしい。バカだよねえ、もうあんなに真っ黒が似合っていて……。動きも慣れてるし、スムーズな試合運びをしているのはわかるんですが、あきらめられない」
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リストクラッチ式のバックドロップホールドで小波をフォールした羽南だったが、ビーはお祝いの肩車から羽南をマットに叩きつけた。
「ちょっと待ってよ。私、STARSのリーダーになるって言ったばっかりじゃん。なんでその時に裏切るのかなあ? なんで今なの? 今まで一緒に頑張ってきたじゃん。まだ間に合う。許す。だから思いきりこのベルトかけてぶつかって、また一緒にSTARSで頑張ろう」(羽南)
「羽南、本当にそんなにバカなの? 私の過去を知ってるでしょ。小波はパートナーだったし、渡辺桃と同じユニットにもいた。刀羅ナツコと大江戸隊にもいた。私がSTARSを大好きってなるとでも思った? 私は素晴らしい女優だったってこと。あなたのちっぽけなシンデレラストーリーをぶっ壊して、その美しい白いベルトを私のコレクションに加える」(ビー)
それでも羽南はH.A.T.E.に行ってしまったビーに、まだラブコールを送り続けている。
「どんな試合でも、ビーは私のいいところを見つけてくれるんです。新しい視点からのフィードバックをくれるんです。そして、明るいんです。だから、STARSに必要なんです。前はQQ(クイーンズクエスト)で桃さんと組んでいるときにタッグリーグで1回当たったくらい。赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム王座)を持っていた人、タッグでもトップにいる人というイメージしかなかった」


