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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「右サイドは守備的な選手を厚くしたい…だから彼を『試す』」森保一監督が珍しく語った“選考基準”…落選した“ある若手Jリーガー”にかけた期待《W杯日本代表》
text by

木崎伸也Shinya Kizaki
photograph byAsami Enomoto
posted2026/05/19 11:05
5月15日の日本代表メンバー発表会見。選べなかった選手のことを思い、涙を見せた森保一監督
W杯で本命として優勝を狙うと考えたときに、絶対にベースづくりが必要。親善試合でなんとなく勝って、本質が見えていないまま本番を迎えても、W杯で勝ち上がっていけません。
親善試合の結果を受けての批判? まったく気になりません(笑)。見えている人が発信してくださればいいかなと」
親善試合になんとなく勝っても、本質的な強さにつながらない――ブラジル相手でも、森保の哲学はブレないのだ。
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何ができて、何ができないかを明らかにするために親善試合がある。課題から目を背けたら、W杯で勝ち上がれるわけがない。
「生き残る確率が下がる」サバイバル
では、望月の起用は未来への投資の意味合いが強かったのだろうか?
森保はストレートにこう言い切った。
「完全に『試す』ですね。彼から大きなポテンシャルを感じていますが、本当にW杯の舞台で力を発揮できるのか。(現在のチーム編成上)このポジションに関しては、守備的な選手の層を厚くしたい。守備をしっかりできて、サイドバックもウイングバックもできる選手です。それをヘンリーに期待していて、本人にも直接話しています」
「育てる」と「テストする(試す)」も二項対立で語られがちなテーマだ。だが、森保は親善試合で勝利とプロセスを同時に追い求めている。そのバランス感覚で物事に白黒つけず、常にどちらへも進めるようにしている。
W杯への道のりで育成に取り組むのと同時に、厳しいテストもしているのだろう。
選考に関して、森保は線を引く覚悟がある。
「(もしテストで)パフォーマンスを発揮できなかった場合、厳しい言い方をすれば、生き残る確率が下がるということです。求める基準には足りてないと判断して」
◆
ブラジル戦において、アディショナルタイムの表示は6分だった。
5月28日発売の書籍『逆転監督 森保一』(著:木崎伸也)。2年半以上の徹底取材と複数回の本人インタビューから、森保監督の“したたかな勝負師”としての顔に迫った一冊

