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甲子園の風BACK NUMBER
「できなかったことには理由がある」春大会で“センバツ王者”大阪桐蔭を撃破…あの“岡田彰布も出身”古豪が復活のワケは?「勝負事は逃げたら負け」
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph byNanae Suzuki
posted2026/05/14 06:04
春季大阪府大会の準決勝でセンバツ王者の大阪桐蔭を破った関大北陽。最後の夏の甲子園出場は1999年まで遡る
「ウチは中学から実績のない子がたくさんいますので、こういうお客さんがスタンドに入った中、相手の応援もある中で試合が夏前にできたのはすごく大きいですね。ただ、決勝は(5回までに6-3とリードし)勝ったと思ったら負けてしまった試合だったので、この春経験した1球の甘さが夏にどう繋がっていくかでしょうね」
甲子園は07年に出場したセンバツ、さらに夏は99年を最後に半世紀以上甲子園から遠ざかっている。この春の結果により周囲からの期待も膨らむが、夏はまず“二強”を倒さなければ聖地への道は開けない。
だが、辻本監督はその状況をむしろポジティブに捉えている。
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「大阪桐蔭や履正社と試合をするのは楽しいです。この春は準決勝、決勝でその2校と試合をさせてもらえましたが、夏は全然違う戦い方になりますからね」
それでも辻本監督の表情は明るい。
ちなみに大阪桐蔭の西谷浩一監督は「大好きな監督」と言って、こう続けた。
「試合中は、(大阪桐蔭の)西谷先生(監督)の動きをずっと見ています。ベンチでは見えるところで、こんな風に動いているのかって、本当によく見ていますよ。西谷先生のすごいところは徹底力。大阪桐蔭という名前を聞くだけでピリッとしますが、ああいう規律があって動きもキビキビしていて意識も高いし、上を目指す選手たちはああいう風に動いているんやなと。それはすごく思います」
激戦地・大阪…夏の争いの結果やいかに
分厚い壁があるからこそ、モチベーションも上がる。そしてレベルアップに繋がる。
二強だけではない。古豪、伝統校、そして公立校などの新興勢力も入り混じる激戦地・大阪。春の自信を胸に関大北陽の進化した夏の姿も楽しみのひとつになった。今夏の大阪も過去に負けないヒートアップした戦いが繰り広げられそうだ。

