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「できなかったことには理由がある」春大会で“センバツ王者”大阪桐蔭を撃破…あの“岡田彰布も出身”古豪が復活のワケは?「勝負事は逃げたら負け」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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photograph byNanae Suzuki

posted2026/05/14 06:04

「できなかったことには理由がある」春大会で“センバツ王者”大阪桐蔭を撃破…あの“岡田彰布も出身”古豪が復活のワケは?「勝負事は逃げたら負け」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

春季大阪府大会の準決勝でセンバツ王者の大阪桐蔭を破った関大北陽。最後の夏の甲子園出場は1999年まで遡る

「今の子たちは自分たちで積み重ねるという体験ができていない。何が必要か分かっていても、それを口に出せば責任が生まれる。だから人任せにしてしまう子が多い。しかもちょっと結果を残せばすぐに満足してしまいます。

 自分が達成したことにはもちろん理由はありますけれど、できなかったことにも理由はあります。じゃあ、できなかったことはどう頑張ればできるようになるのか。できる理由を探すことでできない理由も見えてくるかも知れませんが、そういうことはしっかり積み重ねて知っていかないといけないと思うんです」

 普段の練習では、その時の状況を見ながら指揮官が練習メニューを組んでいた。だが、大人が指示する練習だけでは成長は見込めない。指揮官はさらに続けた。

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「『今日はこれをやろう、じゃあ頑張りなさい』とこちらが言っても、最近は頑張ることを諦める子もいるんです。それでは成長はできない。だから秋の大会が終わってから選手たちで練習メニューを考えるようになりましたね」

 主将の丸山聖が主体となり、何をやるべきかを考えながら練習の骨組みを考えるようになった。冬場の練習は基礎的な反復練習が多いが、選手らで目標を立てて何が必要かを考えて汗を流すようになった。それから3月の練習試合、春の府大会とチームの雰囲気は見違えるように変わったという。

「選手は前を向いて強くなっていきますし、勝負ごとは逃げたら負け。今回、大阪桐蔭といい勝負ができたのも逃げなかったからだと思います」

なかなか破れなかった「準決勝の壁」

 ここ数年、関大北陽は府内で勝ち上がっても準決勝止まりになる大会が多かった。

 だが、18年の春季大阪大会以来の決勝戦進出は、甲子園に直結しない大会とはいえ今までに見えなかった景色を見られたのは間違いなく財産になった。

【次ページ】 激戦地・大阪…夏の争いの結果やいかに

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