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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「リハビリ中はフラストレーションも溜まった」冨安健洋が独占告白、3月の日本代表辞退のウラ側「イングランド戦を一緒に見た“4人の日本人メンバー”」
text by

豊福晋Shin Toyofuku
photograph byRyu Voelkel
posted2026/05/01 11:04
Numberの独占インタビューに応じた冨安健洋(27歳)
アヤックスには感謝しています。今回、契約には日本の医療スタッフのセカンドオピニオンも入れてもらっています。アーセナルでのリハビリ中にフラストレーションが溜まることもあったので、長い間離脱していたことも踏まえて、そこを認めてくれたのはありがたかったですね。日本代表側ともしっかりと連絡を取ってくれますし、練習前の準備に関しても、筋トレも含め自分のメニューがあれば任せてくれる。オランダというのはしっかり黙々とやっていることを評価する国なんだろうなと思います」
「日本のサッカー教育のいい面。それでも…」
環境を変えたことが影響したのか、ちょっとした気持ちの変化もあった。アヤックスに来てから、センターバックへの思いがさらに強くなったという。欧州に来てからの冨安はボローニャでもアーセナルでもサイドバックでプレーしていたこともあり、じつはヨーロッパで冨安=センターバックという印象は薄い。
「欧州では僕はもうサイドバックですね。僕だけじゃなく日本人選手はみな器用なので、自分の本来のポジションじゃなくても、良くも悪くもこなせてしまうところがある。最初はできなかったとしても、どのポジションも慣れて絶対できるようになる。立ち位置にも気をつかえますし、そこは日本サッカー、日本のサッカー教育のいい面だと思います。
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それでも……センターバックをやりたいですね。アヤックスにはセンターバックでやりたいという思いは伝えていました。チーム事情もあり今はサイドバックですが、その気持ちは変わらないです。以前よりもその欲が高まっている気がします。やっぱり自分はセンターバックなんだろうな、と。自分の能力が一番出せて、生きるポジションですし、3枚だったら3枚のどこかで、4枚だったらセンターの2枚ですね。
なによりセンターバックの方が予測や全体のカバーリングに関われる。全体を動かして、そもそも守備をしなくていい状況を作ることができます。ピンチが起こる前に対処する。派手さはないですけど、そこがセンターバックの面白さ。練習でもやるたびに、やっぱり自分は結局センターなんだろうなと。センターの方が楽しい――アヤックスに来てから特にそう感じていますね。サイドバックをやって、1対1の強さ、対人を評価してはもらえますが、センターバックで常に先を予測してピンチの芽を摘んでいくプレーというのは、本来僕が中学、高校の頃から培ってきた力だと思う。センターバックで勝負したいという気持ちは強いですね」
イングランド戦を一緒に見た“4人のメンバー”
最後尾の中央で、守りながら守る必要のない状況をつくる。周囲にそんな世界を築きあげられる選手は稀有だ。

