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“リーグ首位快走中”オリックスで28歳「現役ドラフトの男」が一軍昇格のワケは?…高校時代は“全国制覇のエース右腕”でも「1年、1年が勝負」の胸中
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沢井史Fumi Sawai
photograph bySankei Shimbun
posted2026/04/27 17:48
西武からオリックスへ現役ドラフトで移籍し、先日一軍に昇格した平沼翔太。高校時代は「エースで4番」で全国制覇も果たした
そんな平沼に3球団目となるオリックスの雰囲気について尋ねると、軽やかな口調でこう返した。
「移籍は2回目なので大丈夫かなと思ったんですけれど、最初はやっぱり気を遣いますね。ハムから西武へ来たときとは、(球団から)出された、みたいなネガティブな感情の方が強かったけれど、今回はそういうのはないです。まぁ、プロテクトから漏れていたと言えばそうなんですけれど、そこに対してどうこうというか、マイナスな感情はないです」
プロ3球団目の覚悟…「1年、1年が勝負」
さっぱりした表情とは裏腹に、平沼の発する一言一句には強い覚悟も感じた。
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「自分もあと何年プレーできるか分からないし、1年、1年が勝負だし……。逆にこうやって自分を獲ってくれたオリックスで頑張っていくしかないって思っています」
今年でプロ11年目。日本ハムでは高卒ながら2年目に一軍に抜てきされ、4年目には主に遊撃手として一軍でコンスタントに出場を重ねるようになった。不運なケガなどもあり途中で登録を抹消されることもあったが、それでも同世代の内野の競争が激しい日本ハムで確かな地位を築きつつあった。
そんな中、21年のシーズン途中にトレードで西武に移籍。地歩を固めつつある中の「寝耳に水」の状況ではあったが、西武でも三塁、一塁などの守備をソツなくこなした。
移籍した直後には三塁手で即スタメン起用され、その翌年には本塁打を放つなど打撃にも力強さが増し、25年からは外野手にも挑戦している。
「ライオンズでの5年間も色々勉強になることばかりでした。色んなポジションを経験させてもらってプレーの幅も広がったので。でもプロでまだ飛びぬけた成績を残せていないんですよね。オリックスでひと花咲かせたいという思いはあります」

