プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
「(スターダムに)金を稼ぎに来ました」海外でも抜群の人気…“世界一かわいい”伊藤麻希はなぜファンを惹きつけるのか?「なつぽいは私に嫉妬している」
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2026/04/22 17:02
「世界一かわいいのは?」「伊藤ちゃん」伊藤麻希(Maki Itoh)は4月26日、横浜アリーナの第1試合でなつぽいと戦う
客観視した自分は「絡んだらおいしい相手」
伊藤はスターダムに来た時、戦いたい相手として「なつぽいとやりたい」と語った。
東京女子プロレスの時、なつぽいが後から加入して言った言葉を伊藤は覚えている。
それは直接ではないが、コメントとして「アイツは鏡見たことあるのか」というものだった。
ADVERTISEMENT
「なんでこの人ってこんな性格悪いコメント出すんだろう」と伊藤は思った。
リングではなつぽいを「アイツの本性は嫉妬に狂った醜いバケモノ」「悪ぽい」と表現したが、どう思っているのだろう。
「前に、いい試合、面白い試合ができていた人なんで、今度は自分がせっかくスターダムに来たんだから、やったら面白いだろうな、と。私がかわいすぎて、嫉妬していると思います。自分をかわいいと思っているけれど、それを言わない美学が彼女にはある。伊藤は自分のことをかわいいと思って、かわいいと発信するから美学が異なっている。その発信の自由さに彼女は嫉妬しているんです」
伊藤が自分自身を客観視した時、“伊藤麻希”の存在というものはどういうものなのだろうか?
「絡んだらおいしい相手だと思います」
伊藤はすんなりと言ってのけた。
さくらあやと“かわいい・オブ・かわいい”のベルトを争ったが、なつぽいは「そんなものは欲しくない」と伊藤が作った紙のベルトをちぎり捨てた。
「なければ作ればいい」という思考なので、伊藤はまた作った。破られて破られて、結果生まれたのはベルトではなく“伊藤のかわいいの執念”という大きくて固いボードのようなものだが、これも燃やされてしまった。
「今、傷心中なので、何も考えていないです」
デビューしてすぐ確立された、「世界で一番かわいいのは?」という問いかけに「伊藤ちゃん」というリプライが返ってくるスタイルは今も変わっていない。


