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「もとから平凡な人生ではなかったので」マリーゴールドを退団した林下詩美(27歳)が明かす“決断の理由”「私ってこんなに笑うんだ」2年間での変化
posted2026/06/03 17:03
マリーゴールドでラストマッチを行った林下詩美
text by

橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Norihiro Hashimoto
林下詩美のプロレスラー人生が、新たなフェイズに入った。
林下は2018年にスターダムでデビューし、頂点の“赤いベルト”ワールド・オブ・スターダムのベルトを巻くなど活躍。東京スポーツ新聞認定の女子プロレス大賞も受賞している。2024年に退団してマリーゴールド旗揚げに参加。マリーゴールドはスターダム創設者のロッシー小川氏が新たに設立した団体だ。
マリーゴールドでもチャンピオンになった林下だが、在籍2年で退団することになった。退団を発表したのが4月25日で所属ラストマッチが5月23日。団体にとっては大きな痛手だ。まして現在のマリーゴールドは岩谷麻優、ビクトリア弓月と主力2人が長期欠場中。林下としても心苦しいところがあっただろう。
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ただ林下が新たな道を考え始めたのは、2人が欠場する前の昨年末から。退団マッチに向けた会見の後にインタビューした際には「やりたいことができたんです」と語っている。
昨年1月、Sareeeを破りマリーゴールドの“真紅のベルト”ワールド王座を獲得したが、10月に青野未来に敗れ陥落。退団表明は、青野との再戦に敗れた直後だった。結果にかかわらず、ここで言おうと決めていた。
「“悔しい”と思う自分がいたんです」
自分はこの先どうすればいいのか。考え始めたきっかけは昨年の団体年間表彰だ。林下は一昨年に続き敢闘賞を受賞。MVPはシングルリーグ戦で優勝し、林下に勝ってベルトを巻いた青野だった。
「表彰の結果を批判したいとかではないんですけど“悔しい”と思う自分がいたんですね。その時に“MVPじゃないのが悔しいんだ、私は”って。そこで本当の気持ちに気づきました。いつの間にかフタをしていたんですね、自分の欲に。それから“もっと上に行きたい”という気持ちが抑えられなくなっていって」
マリーゴールドでの林下は多くの選手にとって先輩であり、また“指導者”でもあった。2年間で10人以上がデビュー、団体そのものだけでなく選手層としても“若い”集団だ。
「前の団体ではユニットごとに動くことが多かったので、たくさんの後輩に教えるということがなかったんですよ。でもマリーゴールドはユニットに分かれていないのでみんなに教える。試合でも練習でも見守る、教える立場が多くなりました。口下手な自分が伝える喜びに気づかせてもらいましたね」

