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「ちょっと話そう」焼肉屋でダルビッシュ有が自らテーブルを回って…侍ジャパン“サポートメンバー”が振り返るWBC前日譚「食事会の席はクジ引き」
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市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/04/22 11:01
大谷と村上に挟まれて円陣に参加する仲田
人見知りを自称する仲田だったがクジを引き、自分の席についてみるとチームメートの源田壮亮や、同リーグで顔見知りだった伊藤大海(北海道日本ハム)が隣にいて安心したと笑う。しかし、宮崎キャンプ中の決起集会では、途中でダルビッシュ有(パドレス)がわざわざ仲田のテーブルを訪れるという貴重な時間もあった。
「途中からダルビッシュさんが『ちょっと話そう』と僕の隣に来てくださって、2人だけで話す機会がありました。最初は僕のことをいろいろと聞いてくださっていたんですが、こんなチャンスは二度とないと思って、トレーニング方法や栄養のことなど、知りたかったことを聞いてみました。
すごいなぁと思ったのは、ダルビッシュさんは周りをめちゃくちゃ見ていて、自分から若い選手たちに話しかけに行かれるんです。話をしたことのない選手には特に、自分からテーブルを回ってお話をしていました。すごく優しくて、気さくなかたでした」
ダルビッシュとLINEを…
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印象的だったのはその度量の大きさだったと振り返る。仲田にとっては小さい頃から見ていた憧れの選手だ。今年でメジャー15年目を迎えるスーパースターが、自分たちのような若い選手に対して自ら声をかけるその姿からは「できることは何でもしてあげたい」という思いが溢れ出ていた。
「お話をしたときにLINEを交換しようとダルビッシュさんから言ってくださって、宮崎合宿が終わってダルビッシュさんがチームを離れるときに『お世話になりました』とLINEをしました。『これからも頑張っていこう』とお返事をいただいて、すごく励みになっています」
次はペナントレースで活躍したときに、報告の連絡をしたいのだと熱く語る。
決起集会の最後には、日本プロ野球選手会の会長でもあるソフトバンクの近藤健介外野手が挨拶に立った。仲田はその言葉が今も印象に残っている。〈つづく〉

