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「ちょっと話そう」焼肉屋でダルビッシュ有が自らテーブルを回って…侍ジャパン“サポートメンバー”が振り返るWBC前日譚「食事会の席はクジ引き」
posted2026/04/22 11:01
大谷と村上に挟まれて円陣に参加する仲田
text by

市川忍Shinobu Ichikawa
photograph by
Hideki Sugiyama
◆◆◆
仲田慶介のもとに1本の電話がかかってきたのは、今オフの自主トレーニング中のことだった。西武球団本部長の広池浩司からである。球団本部長から直接、連絡が来るのは、滅多にあることではない。
「トレードとかかな、って緊張しました。そうしたら『侍ジャパンのサポートメンバーにどうか』というお話で……。最初聞いたときにはびっくりしましたけど、自分にとって何か1つでもプラスになるようであればと思って、お受けしますと返事をしました」
「濃い時間だった」トップ選手との練習
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仲田は2024年のオフ、福岡ソフトバンクホークスを退団し、25年より埼玉西武ライオンズと育成契約を結んだ。移籍1年目の25年、キャンプから活躍が評価されてシーズン前に支配下登録となり、自己最多の60試合に出場。主に守備固めや代走で活躍した。
WBCを目前にした侍ジャパンのサポートメンバーにと白羽の矢が立ったのは、内外野、どのポジションも高い水準で守れるそのプレースタイルが重宝されたからだ。当初は2月の宮崎キャンプ中の数日間だけの予定だったが、参加するなかで帯同期間は大幅に延び名古屋、大阪と続いた強化試合までチームと行動をともにした。
仲田は目を輝かせながら振り返る。
「とても貴重で、濃い時間を過ごさせてもらいました。一流の、日本のトップの選手たちが集まるなかで、一緒に練習して……。周りの選手にたくさん話を聞くこともできましたし、同じ空気を感じることができたのが何より大きかったです。自分も皆さんのような選手になりたいと強く思った時間でしたね」

