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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「ショウヘイは奇人だよ」ドジャース同僚・球界OBが続々証言…大谷翔平の“盗塁が減った”その本当の意味「私は確信した…彼は狙っている」
text by

水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2026/04/16 06:00
メジャーで最も優れた投手に贈られるサイ・ヤング賞。大谷翔平が日本人として初めて授賞する可能性は?
「ショウヘイは奇人だよ。AIで造られているんじゃないかと思う。というのは冗談だが、あり得ない。こんなシーズンの早い時期に、投球感覚をこれだけつかんで、かなりいい打線を相手にあらゆる球をすべて効果的に使うなんて、どうやったらできるんだ」
なぜ“二刀流”を続けられるのか
現役時代に投球技術で定評がありオールスターに2度選出されたC.J.ウィルソン氏はXでこうつづった。
「二刀流をこなすオオタニは、普通の選手よりも肉体的にもメンタル面でも準備に多くの時間をかけなければならない。先発投手というのは、野手が守備の準備をするよりも、もっと広範囲な準備が必要になるからだ。効率よく時間を使い献身的に準備に取り組む必要性は、普通の選手の比ではない」
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さらに、投手としての自身の経験をもとに二刀流についてこう分析した。
「二刀流を続けていく能力の大部分はメンタル面の能力の高さによるもの。投打という2つの違うコンセプトのものを両方最高レベルで成功させるというプロセスを両立させなければならない。ただし二刀流には複利効果というものもある。打つのも投げるのも、マウンドとホームベース間の球の動きをどう使うか、どう対応するかということにかかわるからだ。打球がどんな軌道を描くのかを誰よりも熟知しており、野球における物理的理論を誰よりも理解しているから、投打両方であれだけの数字を残せる。打者オオタニは、相手投手がどう攻略してくるかが手に取るようにわかるし、投手オオタニは打者として得た知識をベースにして相手打者を攻める。彼はこれから数年間、レベルアップし続けるだろう」
今季2度目の登板、4月8日の敵地でのブルージェイズ戦は最初の登板ほど圧倒的な内容ではなく、立ち上がりはコントロールに苦しみ、3回を終えた時点ですでに60球と、5回までがせいぜいかと思われるペースだった。ところが終わってみればドジャース移籍後では最多の96球で6回まで投げ切り、4安打1失点と試合を作った。しかも自責点は0と、開幕2試合で防御率は0.00。この投球に周囲は、1試合目以上に舌を巻いた。悪いときでもこれだけの投球ができる能力の高さは、驚異的といえるレベルだったからだ。
大谷は本当にサイ・ヤング賞を獲れるのか。全米最大の経済紙ウォールストリート・ジャーナルも言及していた――。
〈つづく〉

