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「ムラカミは三振率が高すぎる」村上宗隆“3連続ホームラン”も…開幕前はネガティブ評価だった地元メディア「変化球は大丈夫なのか?」課題を指摘
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生島淳Jun Ikushima
photograph byAFLO
posted2026/04/03 17:40
メジャー開幕から3試合連続ホームランを放った村上宗隆(26歳)
「村上はメジャーリーグデビューから最初の3試合で約80%の速球を投げられ、それを打ち返してきたため、今後は変化球を多投されることになるだろう」
次のカードのマーリンズ戦、その通りになった。カード最終戦の4月1日の試合では、2022年のサイ・ヤング賞投手、サンディ・アルカンタラと対戦、2三振を喫した(ふたつとも空振り)。三振を奪われた時の配球を見てみると……
2打席目 チェンジアップ→チェンジアップ→チェンジアップ→スライダー→チェンジアップ→スライダー(外角のボールゾーンからクイッとホームベースをなめるようなコントロール)
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3打席目 スライダー→スライダー→スライダー→シンカー(速球に近いパワーシンカー)
「最高の打者とは、数字を残す打者ではない」
1打席目も含め、アルカンタラは1球もストレート系のボールを投げなかった。マーリンズが明らかに対策を施してきているのが透けて見える。タワーズ記者はこう書く。
「華々しい活躍をすれば、今後はさらに厳しい目にさらされることになる。スカウティングレポートは今まさに作成されており、球団のひじょうに優秀な分析班は、抑えこむ方法を模索している。分析班は必ず解決策を見つけ出す」
そして優秀な打者の定義をこう書いている。
「村上は、そうした対策にどう対応するかを考えなければならない。そして投手陣もそれに対応し、こうして永遠に続く『キャット&マウス』の駆け引きが繰り広げられる。最高の打者とは、圧倒的な数字を残す打者ではない。最高の打者とは、自分に何が効果的なのかを見極め、投手がその効果を封じ込めてきた時に、いかにして成功し続けるかを考え出す打者なのだ」
次のカードは、トロント・ブルージェイズ戦。昨季のアメリカン・リーグの覇者。変化球主体の組み立てをしてくると予想されるが、さて、村上はそれをどう打ち返す?
