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「上から水が流れてくるように」カブス今永昇太が独特表現で明かす“復活の理由” 「36→40へ“4度”上がった新フォーム」「一発病克服の最適解」
posted2026/05/15 11:04
好調カブスを引っ張る今永
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph by
Getty Images
カブスの今永昇太投手(32歳)が好調を維持している。苦しんだ昨シーズンから一転、復活を遂げた秘密はどこにあるのか。“投げる哲学者”と称される今永自身の言葉と共に、MLB担当の山田結軌記者が紐解いた。〈全2回の前編/後編を読む〉
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投げるたびに本塁打を打たれ、顔をしかめる姿はもうない。自信に満ち溢れ、堂々と投げ込む。カブスの今永昇太投手は、完全復活を遂げた。
エースとして率いるカブスは現在、ナ・リーグ中地区首位を快走中。2020年以来、6年ぶりの地区優勝へ幸先のいい開幕1カ月を過ごした。今永は昨シーズンの終盤からポストシーズンにかけ、12試合連続で本塁打を浴びた。今は先発投手の軸として好調なチームを支えている。
「水が流れてくるように」新フォームの極意
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新フォームで臨むメジャー3年目の進化を考察する。
「フォームを水の流れで表現するんですけど、エネルギーが止まって、またそこから作り出している時間がもったいない。水が上から流れてくるように(体や腕が加速してボールに)力を伝えた方がいい、と考えました」
今永は走者がいなくてもセットポジションから投げる。昨季まではグラブをベルトの位置にセットすると胸の高さまで上げ、一瞬止まってから右足を上げ、捕手方向への並進に移行する。今季は、このグラブを掲げてからの一時停止をやめた。一連のフォームを「水の流れ」のようにイメージし、体の力をロスすることなくリリースポイントでボールに伝える。これが、今永の2026年バージョンの新たな投球フォームだ。
そして最も重要なポイントはアームアングル(左腕の角度)だ。
