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「ムラカミは三振率が高すぎる」村上宗隆“3連続ホームラン”も…開幕前はネガティブ評価だった地元メディア「変化球は大丈夫なのか?」課題を指摘
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生島淳Jun Ikushima
photograph byAFLO
posted2026/04/03 17:40
メジャー開幕から3試合連続ホームランを放った村上宗隆(26歳)
「Bleacher Reportは開幕に合わせ、メジャーリーグの注目すべき新人25人のリストを発表したが、何らかの理由で、村上はこのリストに名を連ねていなかった」
アダムス記者は、「開幕カードの活躍を見る限り、このリストに村上が入っていないことについては、大きな疑問符がつく」と書いている。
2023年に三振が急増した
当然のことながら、メジャーリーグはレギュラーシーズン162試合を戦う長丁場であり、一週間で評価が定まるものでもない。最初のひと月、オールスターブレイク、そして9月までの活躍によって評価は定まる。一週目が将来の保証をするものではないが、私は村上に期待している。
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なぜなら2022年、三冠王のシーズンの村上のバッティングが忘れられないからだ。
村上は2018年にヤクルトに入団。2019年、初めて一軍に定着した年には511打数で184個の三振を喫したが、翌年には115個にまで減少していた。このシーズンからは、2ストライクに追い込まれてから長打を狙うことなく、外角を攻められれば逆らわずに流し打ちを見せていた。三振が減っただけでなく打率も.231から.307へと向上した。
そして2022年は、打率.318 、56本塁打、134打点で三冠王を達成することになるが、このシーズンは128三振に対して、四球が118個と三振と四球の数がほぼ並ぶほどになっていた。コンタクト率がかなり向上していたのだ。
ところが翌年から三振の数が再び増え、2023年は168三振、2024年には180個と増えてしまう。コンタクトよりも、フルスイングで遠くへ飛ばすことを意識しているように見えた。
私の推測だが、2023年はWBCを経験し、メジャーリーグ移籍が現実的になってきたことで、パワーをより重視する打撃スタイルを模索していたのではないか。その原因は……WBCで見せつけられた大谷翔平のパワーだった気がしないでもない。
地元記者の予言「今後は変化球を多投される」
いずれにせよ、2022年と2023年から3年間の村上のバッティングに対するアプローチは大きく変わった。
今回の移籍交渉において、自身の空振り率が大きな問題にされていることを自覚しただろうから、今季は追い込まれた後はコンタクトを重視する「2022年型」に戻るのではないかと思っている。
ただし、相手も手ごわい。
村上をどのように打ち取ろうとしているのだろうか。CBSスポーツのタワーズ記者は開幕カードをこうまとめる。


