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「テンパリさえしなければ」19歳川野琢磨がSVリーグ最年少デビュー、東京グレートベアーズで過ごした時間は何を変えたのか? 4月からは早稲田大へ復帰
text by

市川忍Shinobu Ichikawa
photograph bySV.LEAGUE
posted2026/03/27 11:01
SVリーグデビューを果たした東京グレートベアーズ・川野琢磨(19歳)。4月からは早稲田大学に復帰する
「クレク選手は、もう攻撃面では高さや筋力が自分とは違いすぎて、『え?そんな打ち方できるんだ?』と驚くことばかりです。アレックス(フェレイラ)選手にはディフェンス面で学べることがとても多くて『こういった場合はここに立っていた方がいい』とか『相手はこちらに打つことが多いから、ブロックのここを締めて』などと教えてくれて、いろいろ勉強させてもらっています」
川野は続ける。
「世界のトップで戦っている選手たちが多くいる中で練習をさせてもらっていると、自分の中で足りない部分がはっきりと見えてきます。自分はテンパってしまうと単純な動きをしてしまうことが多くて、そこは改善したいところですね。テンパりさえしなければ、冷静に動けていると周りからも評価していただいているし、自覚もあります。とにかく落ち着いてプレーすることが大事だと改めて思いました」
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自分の長所を、どんな場面でも継続することも大事だと語る。
「今もコートに立つときは心臓バクバクです(笑)。でも、冷静にプレーできるように、どんどんこういった試合に慣れていかないといけないですね」
主将・古賀から学んだ“声”
では、そんな川野が理想とするのはどんなプレーヤーなのだろうか。
「攻撃だけっていうのはダメ。世界で戦っていく上では、安定したサーブレシーブや攻撃も含めた安定性が必要なのかなと思っています。1試合の中の調子もそうですが、シーズン通して波がない選手になることが、チームとしても使いやすいと思いますし、大事だと思っています」
東京GBでは、プレー以外の部分でも周りの選手から受ける刺激は強い。
「チームの雰囲気が悪いときに、古賀さんはチームを引っ張るための声出しをしてくれて、必ず周囲の選手にタッチしに行っています。そういった行動でチームを盛り上げようとしている姿は本当に尊敬しますね。自分も何か一つでもチームのためになればいいなって思うようになりました。大学ではまだ下級生で、1年生のときは『とにかく元気にプレーする』と心がけていたんですが、自分もこれからは周りを見て動けるようになりたいです」
主将の古賀は「誰もが持っているわけではない大きな可能性を持った選手。どれだけ自分ががんばれるかが大事。自分を信じてその可能性を磨いてほしい」とチーム最年少の川野にエールを送る。
4月からは大学に復帰する予定だが、国内トップリーグで得た収穫をどう生かすのか。19歳の飛躍に注目したい。


