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「スロー、スロー! GO!!」東京マラソン“ペースメーカー遅すぎ問題”を当事者の上野裕一郎が説明「ケニア人同士で決めたのかわからないけど」

posted2026/03/30 06:01

 
「スロー、スロー! GO!!」東京マラソン“ペースメーカー遅すぎ問題”を当事者の上野裕一郎が説明「ケニア人同士で決めたのかわからないけど」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

東京マラソンでペースメーカーを務めた上野裕一郎(写真内先頭)。「ペーサー遅すぎ問題」から、自身はマラソンをしないのか、大迫傑への思いまでを語った

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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Takuya Sugiyama

40歳のいまも驚くべき走りを見せ続けている上野裕一郎。マラソンのペースメーカーとしても「神ペーサー」と呼ばれるほどだ。先般、ペーサーのスピードが議論になった東京マラソンでもペーサーを務めた大ベテランが、何が起きていたのかを教えてくれた。〈全3回の2回目/3回目を読む

 先日行われた東京マラソンで話題になったのが、第1グループのペースメーカー(ペーサー)が遅かった、ということだった。

 第1グループの設定は1km2分53〜54秒で2時間2分16秒の大会記録の更新を目指し、第2グループは1km2分56〜57秒でロス五輪代表選考で内定が出るMGCファストパスの設定(2時間3分59秒以内)の突破、大迫傑が持つ2時間4分55秒の日本記録更新を目指していた。

 だが、第1グループで設定を守っていたペーサーは中村大聖だけで、他のケニア人ペーサーは上野裕一郎たちがリードする第2グループと変わらない位置にいた。

「スロー、スロー! GO!! GO!!」って

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 上野が苦笑気味に振り返る。

「最初の1kmを2分57秒で通過して、いいペースだなと思って横を見たら2分53秒のゼッケンのペーサーがいたんです。確かに事前のミーティングでは、風が強かったので第1グループの最初の設定の2分52〜53秒では少し速すぎるから、2分54秒ぐらいで、55秒にかからないようにしようという話になったんです。

 それにしても遅いですし、第1グループに第2グループが合流するみたいな感じになっていたので、これはまずいと。そのペーサーに『スロー、スロー! GO!! GO!!』っていうと、それを聞いた中村君が、遅いと判断して前に行ったんです」

 第1グループのペーサーが遅いので、上野たち第2グループは前が詰まり気味になり、なかなか思うように前に行けない状態になっていた。

【次ページ】 国際的なレースと国内組中心レースの違い

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