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「17歳高校生ファイター」「RIZINの前田敦子」が勝利…SNSで“見下された”女子選手のホンネ「“見たか”って感じですね(笑)」RIZIN女子戦線の未来
posted2026/03/16 11:01
RIZIN3戦目でイ・ボミから一本勝ちを収めた現役高校生ファイターのNOEL(17歳)
text by

橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
RIZIN FF Susumu Nagao
格闘技イベントRIZINは2015年の年末に旗揚げし、昨年10周年を迎えた。今年は11年目で“新たな10年”のスタートとなる。
2026年の開幕戦は、3月7日の『RIZIN.52』有明アリーナ大会。その第1試合はNOELvsイ・ボミの女子マッチだった。思い返せばRIZIN旗揚げの大晦日大会も、第1試合は女子。RENAのMMAデビュー戦だった。
その歴史を強く意識してリングに上がったというNOELは今回がRIZIN3戦目で、ここまで1勝1敗。17歳の高校生でもある。記者会見や公開練習にも制服姿で登場した。そういえばと思いテスト期間ではないかと聞いてみると、本当にそうだという。
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「補習もあって進級できるかできないかというところなんです(苦笑)」
昨年、RIZINに出場した7月、11月もテスト期間だったそうだ。試合が夏休み中だったら、もっと力が発揮できたりするのかもしれない。
17歳の成長が見えた“一本勝ち”
とはいえ今回の試合でも成長を見せた。序盤、右ストレートをヒットされるがそこで大崩れしない。得意とする組み技の展開へ。テイクダウンは切り返されて下になっても、すぐに体勢を変えてギロチンチョーク。ディフェンスするイ・ボミだったが、NOELは形を作り直す。落ち着いて自分の動きを出しての一本勝ちだった。
「最高です!」とこれ以上ない笑顔を見せたNOEL。リングでもインタビュースペースでも、自分の試合を「トイレ休憩」と言われたことに触れていた。SNSでの、いわゆるクソリプというやつだ。女子格闘技や女子ファイターを見下すような輩はいまだにいる。つまらないからトイレに行く、と。
それにしても第1試合からトイレとは。NOELは「私は面白い試合をするので」、「第1試合は無料中継なのでトイレでも見れますからね」。SNS上でも心ない言葉にきっちり反論していく。そうすることで、いい勝ち方をするんだと自分にプレッシャーをかけていた面もあるという。
結果「“見たか”って感じですね(笑)」。ちなみに「春休みは補習で潰れる」そうで「次は補習をKOしたい」とまた笑ってみせた。


