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「17歳高校生ファイター」「RIZINの前田敦子」が勝利…SNSで“見下された”女子選手のホンネ「“見たか”って感じですね(笑)」RIZIN女子戦線の未来
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橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byRIZIN FF Susumu Nagao
posted2026/03/16 11:01
RIZIN3戦目でイ・ボミから一本勝ちを収めた現役高校生ファイターのNOEL(17歳)
「実力もビジュアルも負けてません」
メンタルのタフさとユーモアも武器にする17歳が対戦を希望するのがケイト・ロータスだ。キャリアで上回るケイトに勝てば、NOELはさらにランクアップできる。ケイトはイ・ボミ戦で判定勝利だったから、一本取ったNOELのほうが評価が高いという見方もできるだろう(もちろん格闘技に三段論法は通用しないというのが大前提だが)。
4連勝中のケイトは『RIZIN.52』で大島沙緒里と対戦した。“絶対王者”伊澤星花を追う2人だけに重要なカードだ。大島はDEEP JEWELSで2階級制覇、RIZINでも伊澤のタイトルに挑戦している。ここでケイトが勝てば伊澤の背中がよりはっきり見えてくるという状況だった。
試合に向けた記者会見で、大島は「実力もビジュアルも負けてません」とコメントしている。“美女ファイター”と言われることも多いケイトとの対戦を盛り上げようとする発言だ。
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柔道出身で、夫も柔道選手だった。双子の娘を育てながらMMAの道へ。「夫を支えるために結婚したのに」と、後ろめたさを感じることもあった。しかし今は夫のサポートもあって結果を出している。
ケイトは苦笑…大島との“舌戦”を拒否した
会見では自分のビジュアルについて「前田敦子に似てる、キンタロー。に似てるって言われるんですけど」とも。真面目で実力派の“二児の母”が、意外な形で注目度アップを果たしたのだった。
RIZINというメジャーイベントに参戦する以上、それも大事なことではある。ただ入場曲はAKB48にせず、以前と同じものを使った。AKBの衣装で入場してほしいという声もあったそうだが「試合は試合で集中したかったので」。その一線はファイターとして譲れないのだ。
ケイトは自分の見た目について「自分では中の下くらいやと思ってるんですけど」と苦笑。舌戦には乗らなかった。当たり前の話だが、格闘家としての評価に“ビジュアル”はまったく関係がない。ケイトとしては実力で、勝ち負けで上に行きたいという思いだけだった。

