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先発不足のDeNAで“ローテ入り待望”でも「自分への期待は、ないです」!? 昨季ドラ1・竹田祐は謙虚で几帳面…「洗濯物も畳んでくれる、できた人間」
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石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byJIJI PRESS
posted2026/03/09 11:01
ドラフト1位で入団した昨季は8月から一軍で6試合に先発登板して4勝1敗、防御率1.69だった竹田。今季はローテーション入りに期待がかかる
「すごくきつかったんですけど、キャンプに合わせ、1年間戦える体を作るというテーマで、追い込むことができました。こうやってプロは戦っているんだと知れて、すごくいい経験になりましたね」
「洗濯物も畳んでくれて、できた人間ですよ」
共同生活をしていた入江は、竹田について次のように語る。
「しっかり準備を怠らずトレーニングし、決めたことをしっかりと淡々とこなしていましたね。夜は夜で湯船につかった後はじっくりとストレッチして、ノートになにかを書いていたり、一つひとつが丁寧で僕も見習わなきゃなと思いました。あと掃除はもちろん洗濯もやってくれて、洗濯物なんかなにも言わず僕の分もきっちり畳んでくれて、いやー、本当できた人間だなと思いましたよ」
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そのことについて竹田に聞くと、笑いながら言った。
「まあ、後輩ですからね。それに散らかっているとイライラするんで」
この几帳面さもプロ向きなのかもしれない。
さて2年目のシーズン、開幕まで残された時間は多くないが、なにがいいのか悪いのか実戦であぶり出しながら調整が続いている。自分に期待しているところはあるか、尋ねると竹田は即答した。
「ないです」
自分への期待は「ない」と言う真意は……
意外な言葉。しかし、次のようにつづけた。
「自分に期待しすぎるとしんどくなるじゃないですか。だから1日1日を大切にしていきたい」
常に見つづける足元。竹田に話を聞いていると「不安」とか「自信がない」というワードが散見されるが、それでいいのではないかと思う。謙虚であることは大事であり、不安や心配があるからこそ、それを埋めるために練習や準備に一心不乱に勤しむことができる。竹田からは“過信”という要素を一切感じられず、淡々としているからこそ信用できる。
「淡々としているのは逆にしんどいと思うんですけど、とにかくブレることなく、自分のペースでやっていきたいと思います。そしてリーグ優勝を目指し、最後はその一員になれればいいなと思っています。まずは自分のパフォーマンスをしっかりと出すことです」
自分への期待感はないと竹田は言ったが、では周囲から期待されることは?
「嫌いじゃないです」
そう言うとこの日、竹田は一番の笑顔を見せた。今季のキーマンになり得る2年目の覚悟と快投に多大なる期待を寄せたい。


