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先発不足のDeNAで“ローテ入り待望”でも「自分への期待は、ないです」!? 昨季ドラ1・竹田祐は謙虚で几帳面…「洗濯物も畳んでくれる、できた人間」 

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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posted2026/03/09 11:01

先発不足のDeNAで“ローテ入り待望”でも「自分への期待は、ないです」!? 昨季ドラ1・竹田祐は謙虚で几帳面…「洗濯物も畳んでくれる、できた人間」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

ドラフト1位で入団した昨季は8月から一軍で6試合に先発登板して4勝1敗、防御率1.69だった竹田。今季はローテーション入りに期待がかかる

 貴重な経験。竹田は勝利投手の権利を有してマウンドを降りたが、DeNAはこの試合でサヨナラ負けを喫し、さらに翌日も敗退してシーズンを終えている。

「自分としては全然満足のいかない結果でしたし、まだまだやれることはあるのかなと思い終わりました。CSはそれまでの緊張度とは違いましたし、だからこそあの舞台にもう一度立ちたいなと思っています」

 鋭い眼光で竹田は、そう誓った。

不安を埋めるために学んだこととは?

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 竹田の投手としての特性は、被打率.180もさることながら、“1イニングで何人走者を許したか”という指数であるWHIPで0.88というリーグトップクラスの数字を残したことだ。6試合、37回1/3と投げた球数は少ないかもしれないが、今季に向け評価できる数字であることは間違いない。

「自分はあまり欲を出さないようにしているのですが、回の先頭は絶対に(アウトを)取るぞという気持ちで投げていますし、とにかく一人ひとりに集中して投げました」

 ストレートはアベレージ147キロだが、空振りはもちろんファウルでカウントアップでき、またスライダーは相手に打ち気なしと見るや大胆にゾーンへ投げ込み、追い込んでからは厳しくコースへ投げ込んだ。ここにカーブとフォークを交ぜながら、脱力したフォームからビュッと鋭いリリースでテンポよく投げて行く姿は印象的だった。

「けど……」

 そう言うと竹田は眉間に皺を寄せた。

「ずっと不安だったんですよね。ただ、それを埋めるのは準備しかないんだって」

 プロ1年目で学んだことを竹田は次のように教えてくれた。

「周りの先輩方や選手たちを見て、準備がすごく大事だと痛感しました。社会人時代は例えば10時練習開始だったら9時半ぐらいにグラウンドに来てのんびりやっていたんですけど、プロは8時ぐらいには球場に来て、しっかりと準備をして完璧な状態で練習に入るんです。それを身をもって知りましたね。本当に細かいところが大事なんだって」

 シーズン143試合、開幕から最後まで先発ローテーションに入れば25試合前後投げなければいけない長丁場。戦える体を作るために、オフはプロとして初めての自主トレを明大の先輩である入江大生と沖縄で行った。

【次ページ】 「洗濯物も畳んでくれて、できた人間ですよ」

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