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先発不足のDeNAで“ローテ入り待望”でも「自分への期待は、ないです」!? 昨季ドラ1・竹田祐は謙虚で几帳面…「洗濯物も畳んでくれる、できた人間」
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石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byJIJI PRESS
posted2026/03/09 11:01
ドラフト1位で入団した昨季は8月から一軍で6試合に先発登板して4勝1敗、防御率1.69だった竹田。今季はローテーション入りに期待がかかる
村上宗隆との初対戦
とくに昨季印象に残っているのは、リーグを代表する打者である村上宗隆(現ホワイトソックス)と対戦したときだ。
「めちゃくちゃ大きく見えましたし、ストライクゾーンもすごく狭く感じました。ミスったらホームランやし、本当に自分の感覚が研ぎ澄まされているなという感じで投げていました。プロの世界に入ってよかったなと思えた瞬間でしたね」
9月6日のヤクルト戦(横浜スタジアム)での村上との初対決はサードフライに打ち取ると、13日の同カード(神宮)ではカーブを生かし、3打席すべてで三振を奪うなど、強打者相手にその能力を発揮した。
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「怖かったですけど、楽しかったですね。自信がついた? いや本当、恐る恐る投げていたんで」
謙虚な様子で竹田はそう言った。あくまでも私見だが、竹田という投手はギアの上げ方が上手いというか、ファームで打ち込まれたと思いきや、次の試合で一軍のマウンドに上がると目の覚めるようなピッチングを見せることもあった。勝負どころの嗅覚がよく、緊張度の高い場所で真骨頂を発揮する。これは履正社高や明治大学、三菱重工Westといった名門チームでエースを務めてきた経験がモノを言っているように感じられる。
竹田にそう問うと「いや、どうなんですかねえ。うーん、もしかしたらあるかもしれません」と言うが、非常にプロ向きだと思わずにはいられない。
ポストシーズン登板で得た経験
また昨季はポストシーズンでの登板も経験した。10月16日の阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦(甲子園)で先発マウンドに上がると、立ち上がりこそ2失点してしまうが、その後、立て直し、5回を投げ切り先発の務めを果たした。
失点した初回、四球から森下翔太、佐藤輝明に連続ヒットを浴び、このまま崩れてしまわないかと心配したが、当の本人は落ち着いていたという。
「とにかく必死に一つひとつアウトを積み重ねようと考えていました。でも、ヒットを打たれたときは当たりがよくなかったので、甲子園はワーッと盛り上がっていましたけど、僕としては冷静に投げられましたね。とはいえ阪神打線は、レギュラーシーズンで投げたときはあっさりとしたイメージだったのですが、やはりCSになると、1球1球に食らいついてくるというか、集中力や重みが違うなと感じました」

