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木原龍一が気づいた"三浦璃来のパニック"「このタイミングで…」2年前、カナダで起きた"りくりゅうの事件"とは?「手がしびれて、酸素が回らずに…」

posted2026/03/07 06:02

 
木原龍一が気づいた”三浦璃来のパニック”「このタイミングで…」2年前、カナダで起きた”りくりゅうの事件”とは?「手がしびれて、酸素が回らずに…」<Number Web> photograph by Getty Images

木原龍一と三浦璃来。「いろいろあった」発言の真意とは?

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結成7年目でついにオリンピックの頂点を手にした三浦璃来・木原龍一。日本中が熱狂したりくりゅう、“2年前の挫折”を、本人たちの言葉から紐解いた記事の短縮版をお届けします。

「今思えば、無謀な計画でした」。三浦璃来と木原龍一の2人は、そんな言葉で2024年シーズンを振り返り始めた。その無謀とも言える挑戦が2人を想像もしない苦難へと導いていく。

 2023年の世界王者として迎えた新シーズン。「もっと強くなるために、新しいチャレンジが必要だね」と話し合った2人は、ショートとフリーの計4つのリフトすべてで新しい技を練習することに決めた。ところが本格的なシーズンイン直前、木原の腰が悲鳴を上げる。MRIを撮ると、はっきりと骨に線が写っていた。診断は腰椎分離症。ドクターストップがかかった。

「世界チャンピオンになったからこそ『もっと成長しなきゃ』と思いすぎて、空回りしていました」と木原は振り返る。リフト4つすべてを変えるというのは、シングルの選手でいえば、4回転ジャンプをいきなり4種類増やすようなもの。通常よりも腰に負荷がかかっていたのだ。

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 12月までの全試合を欠場し、ようやく1月の第2週に練習が解禁された。しかし、待ちに待った氷上練習で、木原は人が変わったように弱音を吐いた。「とにかく何をやっても『僕には出来ない』と言っていました」と三浦は語る。9歳年上の木原の口から「出来ない」という言葉が出るなんて珍しいこと。三浦は自信を取り戻してほしくて、とにかく褒めた。

モントリオールで起きた"事件"

 そして迎えたモントリオールでの世界選手権。ショートは2位発進したものの、フリーの6分間練習で今度は三浦がアクシデントに見舞われた。「転んだときに亜脱臼をしてしまい、肩を自分で押し入れました」。状況を伝えられた木原は冷静だった。「心の中では『このタイミングで!?』とは思いましたが、三浦さんがパニックになっているのはひと目で分かったので、ひたすら『大丈夫。絶対に出来る』と声をかけました」。

 フリーを首位、総合2位で終えた二人。しかし、アクシデントはこれだけではなかった。表彰式を待っている間に、木原の咳が止まらなくなり倒れてしまったのだ。「龍一くんの顔は真っ青で、ストレッチャーに乗せられて酸素マスクをつけている状態。本当に心配でした」。最終的には運動誘発性喘息の疑いとの診断に。「今思えば、この1年違和感はありました。フリーの曲かけ練習後に手がしびれる症状があったので、酸素が回っていなかったのだと思います」と木原は明かす。

 2人が話をできたのは深夜になってから。「『生きていてくれて、ありがとう』という気持ちでした」と三浦は振り返る。怪我さえもプラスに受け止める羨ましいほどポジティブな2人が、この苦難の1年を通じてたどり着いた境地とは――。

〈つづく〉

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