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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
マラソンは「箱根駅伝の延長線上で走れるのか」問題 早大“山の名探偵”が東京マラソン挑戦で好走…監督は「2時間3分台を出せるポテンシャルがある」
text by

和田悟志Satoshi Wada
photograph by(L)Yuki Suenaga / (R)Nanae Suzuki
posted2026/03/07 06:01
箱根駅伝後も「マラソンに特化した練習はしていなかった」という早大の工藤慎作。学生ランナーのマラソンへの取り組み方にも変化が生まれている
工藤はこの1年、マラソン挑戦を見据えてトレーニングに励んできた。
「中強度、高強度の練習の時に、純粋に量を増やして、マラソン向きにしていたところはありました。箱根前に関しては、ほぼ箱根に向けてっていう感じでしたけど、多少はマラソンも意識していました」(工藤)
昨年のトラックシーズンは、ワールドユニバーシティゲームズのハーフマラソンが控えているという事情もあったが、ほとんどトラックレースには出ずに、その分練習に励んだ。その結果、ハーフマラソンで大学生世界一にも輝いた。
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とはいえ、「ものすごく(練習量が)多いかというと、そうでもない」と工藤が言うように、月間走行距離は多い時でもせいぜい700~800km程度だったという。月間1000km超を走る強豪校も珍しくはない時代。他校の選手に比べると、決して練習量が多いわけではなかった。
マラソン練習の定番? 40km走は1回だけ
早大はトラックを主戦場とする選手が多い印象があるが、花田監督が就任して以降、佐藤航希(現・旭化成)が2023年に2時間11分13秒、24年に伊福陽太(現・住友電工)が2時間9分26秒で延岡西日本マラソンを制すなど、マラソンでも実績を残している。
「練習の余裕度は、今回の工藤のほうがありましたが、アプローチは3人とも近いです。年が明けて40kmや30kmを実施したのは、ほぼ同じ流れでした」
工藤は箱根後にマラソン練習の定番と言える40km走も敢行したが、それも1回のみだった。

