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“初のタイトル戦3連敗”藤井聡太23歳「不調というより」は本当か…元A級棋士がズバリ「永瀬拓矢、増田康宏の工夫が」「大棋士ほど逆境に強い」
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田丸昇Noboru Tamaru
photograph byKeiji Ishikawa
posted2026/02/28 06:00
冬の王将戦、棋王戦で厳しい戦いを強いられている藤井聡太六冠。果たして“不調説”は本当なのか
序盤研究の立ち遅れ、心身の一時的不調、藤井対策の進捗、などが考えられる。
とはいえ、いずれも定かではない。
藤井はあるインタビューにこう語っている。
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「不調というよりも、課題が解決されていないことが、結果に出てしまった」
技術的な問題なら、それほど深刻ではないと思いたい……。
永瀬は以前に藤井を追う形をメディアに問われ、「藤井さんの影は見えてきたと思う。背中が見えるとしたら、タイトル戦で奪取に王手をかけたとき」と語った。それは今や現実のものとなっている。3勝1敗なら「抜き去ったままゴールを目指す」と表現してよいと思うが、藤井将棋の強さと勝負の厳しさを痛感しているのだろう。
大棋士ほど逆境に強いからこそ
七番勝負のタイトル戦で、1勝3敗から3連勝して逆転防衛したのは数例ある。
1966年の王将戦(大山康晴王将−山田道美八段)、82年の王将戦(大山王将ー中原誠名人)、92年の名人戦(中原名人−高橋道雄九段)など。※棋士の肩書はいずれも当時。
大棋士ほど逆境に強いことが分かる。今期王将戦で逆境に初めて陥った藤井の戦いぶりに注目したい。
王将戦第5局は3月8、9日に栃木県大田原市で行われる。
棋王戦第2局は2月21日に石川県金沢市で行われ、藤井棋王が増田八段に勝って1勝1敗の五分に戻した。棋王戦第3局は3月1日に新潟県新潟市で行われる。


