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「勉強ができると思ったことはないんです」京大医学部からラグビー日本代表候補に選出…21歳・大鶴誠とは何者? エディーHC「インテリジェンスを感じます」
text by

大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph by(L)Nobuhiko Otomo / (R)Kiichi Matsumoto
posted2026/02/27 06:01
エディー・ジョーンズHC(右)が発案した「JAPAN TALENT SQUADプログラム2026」に選出された京大医学部所属の大鶴誠(左)
大鶴が日本代表入りすれば、歴代の「医学部生ラガーマン」の夢をかなえることになるが……? ただ、本人はあくまでも足下を見つめる。
「今の目標は4月のU23のメンバーに入ってオーストラリア遠征へ行くこと。それより先のことは、選ばれてからでないと始まらない。まずこのチャンスを掴まないと」
現在、Japan Talent Squad のSOには2人が名を連ねている。もう一人は明大を大学日本一に導いた伊藤龍之介。国学院栃木では全国大会準優勝、明大でも1年から活躍し、2月2日に発表された日本代表候補にも、大学生ながら早大の矢崎らとともにリスト入りした。
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2月の合宿にはコンディション等の関係で参加しなかったが、U23日本代表の司令塔最有力候補だ。遠征チームには同ポジション2名は必要だが、状況によっては追加のスコッドが呼ばれる可能性もあるだろう。果たして、大鶴はオーストラリア遠征のSO2枠に入り込めるだろうか?
「勉強ができると思ったことはない」…意外な言葉
取材の過程で、大鶴の口から意外な言葉を聞いた。
「自分では勉強ができると思ったことはないんです」
京大医学部に学ぶ、周囲からみれば間違いない秀才だ。勉強ができなければその入り口にさえ立てないだろうに――周囲はそう思う。だが大鶴から見える景色は異なる。
「灘(中・高)では、本当に『この人は天才だな』と思う人がいたけれど、僕は努力型。小さいころから塾へ通って、ラグビーをしながら必死に勉強して何とか両立してきました。ラグビー選手としても努力型。人一倍努力したからここまでこられた」
昨年3月にはニュージーランドへ単身ラグビー留学。7週間にわたり、世界屈指の強豪チームであるクルセイダーズのアカデミーでラグビースキルを磨き、世界レベルのトレーニングを学んだ。ウエートのMAX重量はわずか7週間で30kg以上も伸ばした。
理屈が理解できれば、どこまでも努力できる。できないことができるようになるまで、どのくらいの努力が必要かを理解したうえで頑張れる。きっとそれが、秀才の強みだ。
Japan Talent Squadの次の合宿は3月9日からの愛知合宿。ここでの練習と、リーグワンチームとの練習試合を経て遠征メンバーは決まる。
秀才の挑戦は、ここからが本番だ。

