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「勉強ができると思ったことはないんです」京大医学部からラグビー日本代表候補に選出…21歳・大鶴誠とは何者? エディーHC「インテリジェンスを感じます」
text by

大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph by(L)Nobuhiko Otomo / (R)Kiichi Matsumoto
posted2026/02/27 06:01
エディー・ジョーンズHC(右)が発案した「JAPAN TALENT SQUADプログラム2026」に選出された京大医学部所属の大鶴誠(左)
両親が、海外の人でも呼びやすいようにと音優先でつけてくれたという『ジョー』の名は功を奏しているようだ。
では、そのエディーの評価は?
「プレーが潑剌としているし、ランも思い切りが良い。スペースへの理解力もあって、良いデシジョンメークをする。フィールド外の行動、発言からもインテリジェンスを感じます」
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そもそも公募を取り入れた狙いは、こういう選手を発掘することにあった。
「どうしても有名な高校から有名な大学へ行った選手が多くなるけれど、今回はそうじゃない選手も来ている。ただ、やはり筋力は足りない。しっかりと体を作ってほしい」
医学部で学びながらラグビー部で活動するのは、もちろん簡単ではない。
「他の学部では試験は期末の時期にまとめてやりますが、医学部では都度、試験がある。週末に試合があって、月曜日は練習が休みでみんなはリカバリーに充てるんですが、僕は月曜に試験があるときは、日曜の夜が徹夜と言うか……寝る時間を削って試験に備えて勉強して何とかしています」
日本で「医学生ラガーマン」といえば、2019年ワールドカップで日本代表のエースとして桜のジャージを8強入りへ導いたWTB福岡堅樹が知られるが、福岡は27歳で日本代表を引退後に順天堂大に入学し、医師への道に入った。
過去にも医学生ラガーマンはいたが…?
医学部に学びながら活躍した先人もいた。日大二高から日大医学部に進み、1997年に関東大学リーグ戦グループのトライ王を獲得した龍敬之助はその後も医学部生~研修医をしながら東日本社会人リーグ~トップリーグのリコー(現ブラックラムズ東京)のNo8でプレーした。
慶應義塾高から慶大医学部に進んだ古田京は1年からSOとして活躍し、4季連続で大学選手権8強入り、4年の2018年には主将を務めた。
筑波大では、大鶴の灘高の先輩にあたる中田都来が2020年度までフランカーとして活躍。明大、慶大、帝京大を破り旋風を巻き起こした今季はプロップ小澤一誠(国学院久我山)、CTB大内田陽冬(修猷館)という医学部生2人が主力に名を連ねた。

