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実は4回転アクセル失敗よりも…「マリニンの顔色が変わった」あるジャンプとは? 本田武史が見た王者失速の要因「あそこから焦りに追い込まれた」 

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石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph byAsami Enomoto/JMPA

posted2026/02/17 11:02

実は4回転アクセル失敗よりも…「マリニンの顔色が変わった」あるジャンプとは? 本田武史が見た王者失速の要因「あそこから焦りに追い込まれた」<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

絶対王者マリニンはなぜフリーで大失速したのか。NHK解説者本田武史氏が、競技者ならではの目線からマリニンが踏みとどまれなかった「あるポイント」を読み解いた

団体戦2本出場は予想外だったのでは

「マリニンがこの大会で予想外だったのは、団体戦でSPとフリー、どちらも滑ったことだと思います。アメリカとしては本来、SPで点差をつけてフリーは別の選手を投入することを想定していたと思います。ただ、SP終了時点ではフリーの展開によっては日本に逆転されるかもしれないという点差でした。マリニンはフリーにも出場せざるをえない状況になっていたんだと思います」

 団体戦でSP、フリーともに出場して、体力的な負担はなかったのか。

「1日に2~3回フリーを通せるくらいの体力はあるはずです。逆にそれぐらい練習を積んでいなければ、オリンピックでは戦えないですから」

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 体力面は問題なかったはず。ただ、それ以上に大きかったのが精神面での負担だと本田さんは指摘する。

見逃せない精神的疲労

「やはりオリンピックという舞台は、どんなにコントロールしたりセーブしていても、通常の大会以上にものすごい緊張感があると思います。ましてや、団体のフリーではマリニンが失敗したら日本が優勝する可能性もあるというプレッシャーがあるなかでの演技だったので、メンタル的な疲労は想像以上だったと考えられますね」

 一方でマリニンとのメダル争いが予想されていた日本のエース、鍵山優真は前回に続き銀メダルに輝いた。実力を出せなかったマリニンとの違いはどこにあったのだろうか?

〈全2回の1回目/つづきを読む

#2に続く
“失速”マリニンと“踏みとどまった”鍵山優真の違いは? 本田武史が指摘「やるべきことをやった人」が勝利したなかで「一番の成功者」はあの選手

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