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英BBC「4回転の神“砕ける”」マリニンも浅田真央も号泣ワリエワも…五輪フィギュア“悲劇と絶望と魔物”「見ていて辛かった」「つい泣いちゃいました」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph bySunao Noto/JMPA
posted2026/02/14 17:01
ミラノ・コルティナ五輪でまさかの8位に終わったイリア・マリニン。五輪フィギュアではたびたび“魔物”が現れてきた
とはいえマリニンの実力に関しては、誰もが認めるところ。今後の世界選手権でのカムバックはなるか。
“絶望の15歳”ワリエワが味わった悪夢
<証言2>
見ていて辛かったです。
(坂本花織/NumberWeb 2022年2月18日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/852106
◇解説◇
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2022年北京五輪、フィギュア女子では日本の坂本花織が自身初となる銅メダルを獲得した――その一方で、世界的な騒動に巻き込まれたスケーターがいる。ロシアから出場の15歳、カミラ・ワリエワである。シニアデビューを飾った2021-22シーズンにGPシリーズ初戦で衝撃の世界新記録となる「265.08点」をマーク。「絶望」との愛称で呼ばれる通り、他の選手を圧倒するほど成績をたたき出し、金メダル本命として五輪に邁進していた。
だが本番の北京五輪で、そのスポットライトが暗転する。
ロシアのウクライナ侵攻を受けてROC(ロシアオリンピック委員会)として団体戦に出場したワリエワは、ROCの総合1位に貢献した。しかし団体戦後にワリエワのドーピング疑惑が報じられると、21年12月に実施されたドーピング検査で、ワリエワの検体から禁止薬物の陽性反応が出たとの発表があった。
総合4位に終わり号泣
スポーツ仲裁裁判所による裁定によって、ワリエワは個人戦女子シングルの出場が認められた。だがショートプログラムでは1位だったものの、フリーで苦しむ。最初の4回転サルコウが回転不足となったのを契機に、ジャンプのミスや2度の転倒と本来の演技から程遠い状態で、総合4位に終わった。キスアンドクライで、15歳の少女は号泣した。
この五輪ではワリエワが登場すると、席を立つ海外選手もいたという。坂本の言葉は、異様な現場の雰囲気を端的に象徴するものだった。
なお4年間のドーピング処分が明けたワリエワは今年1月、ロシアが独自に始めたスケート大会に出場して4回転ジャンプを成功させるなど、19歳の今リンクに再び戻っている。
浅田真央もソチ五輪SPで
<名言3>
心配してくれた皆さんに笑顔を見せようと思ったのに、つい泣いちゃいました。
(浅田真央/Number848号 2014年2月27日発売)
◇解説◇
五輪フィギュア、日本人にとって最も衝撃的な出来事となったのは――2014年ソチ五輪、浅田真央のショートプログラムとフリーでの演技だろう。

