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「化け物ですね」2カ所骨折でも出場・平野歩夢のミラノ五輪だけじゃない“鉄人伝説”を仲間が証言「普通に滑っていて骨折を忘れていた」
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矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byNanae Suzuki/JMPA
posted2026/02/13 11:02
五輪直前に大きな怪我を負った平野だが、普通なら考えられないような状況でパイプに立った。これまでも何度も見せてきた復活ぶりを仲間の証言で追った
幾度も発揮されてきた鉄人ぶり
24年12月8日に中国・張家口で開催された2024/25ワールドカップ開幕第1戦は、直前に肋骨を骨折して危ぶまれたが強行出場に踏み切った。この大会はミラノ・コルティナ五輪のプレシーズンの初戦。五輪出場権獲得レースの重要な試合でもあり、ここで出場してポイントを稼いでおかなければ、4大会連続となる五輪の出場権獲得に影響が出てくるという判断だったのだろう。
肋骨を骨折した状態で平野はトリプルコーク1440に挑戦して成功。4位になって周囲を驚かせた。それだけではない。12日後の12月20日には米国コッパーマウンテンで開催されたワールドカップ第2戦で優勝を飾った。
昨年3月の世界選手権(スイス・サンモリッツ)の直前にも平野は公式練習で肋骨を骨折し、この時は棄権している。ただ、あっさりと欠場を決めた訳ではない。
「歩夢くんは出ようとしていたよね」
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その世界選手権で銀メダルに輝いた平野流佳(INPEX)と銅メダルの戸塚優斗(ヨネックス)がスイスから帰国した際の取材で明らかにしていたのは、平野が最後まで出場の可能性を探っていたことだった。
戸塚は負傷した平野に、「大丈夫ですか」と声を掛けると、平野は「(出場するか欠場するかは)滑って決める」と答えたという。
平野流佳は「歩夢くんは出ようとしていたよね」と言い、戸塚は「なんていうんだろうね……。強いなと思いました。最後まで出ようとしていました」と平野とのやりとりを説明した。
戸塚は、平野が世界選手権の前にも肋骨を痛めていながら試合に出ていたことについても触れ、「世界選手権も、出るのかなと思ったんですけど……」と言った。また、「ワールドカップ初戦はオリンピックが何も決まっていなくてゼロからのスタートだったので、出た方がいいということになったと思うけど、世界選手権はオリンピック(出場)がほとんど決まっている状態だったので、ここで一度休もうということになったのかもしれない」とも語った。

