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高梨沙羅「すごく幸せな気持ち」なぜ“13位でも笑顔”だったのか? 銅メダル・丸山希と“感動のハグ”までの舞台裏…ミラノ五輪で見えた“2人の絆”
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byTsutomu Kishimoto/JMPA
posted2026/02/08 17:00
2本目で渾身のジャンプを決めた丸山希と笑顔でハグする高梨沙羅
「いろいろなことがあり、その中でまた前を向いてこられたのも、その人たちの支えのおかげです。自分がやるべきことと言えば、結果を出すこと。それが恩返しにつながると思います」
ソチ、銅メダルを獲得した平昌、北京、それに続くミラノ・コルティナ五輪へ向けて、そうした強い気持ちを持って臨んでいた。
その分、13位という成績そのものに何も思わないわけはない。悔しい部分も強かったのは、試合後の表情や言葉にもにじみ出ていた。
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それでもチームメイトの活躍をそのまま受け止めて称えた。そこに高梨の人となりがあった。高梨だけでなく、伊藤もそうだ。日本代表の、チームとしてのありようがそこに見える。
ノーマルヒルで見えた“チームの絆”
そして大会はまだ終わっていない。
男女各2名による混合団体と今大会から採用されたラージヒルがある。
まずは目の前に混合団体が控える。高梨にとってはあの北京での出来事から4年、そこに懸ける思いは強い。
光明はある。1本目は本意ではないにしても、2本目については「うまく切り替えて飛ぶことはできたと思います」。
長年の課題としてきたテレマークについても、決められる兆しは見えてきている。
何よりも、男子も含め、日本代表のチームとしての結束は強い。それも高梨の力となるはずだ。
これまでも何度もチームの絆を見せてきた。それをあらためて感じさせたノーマルヒルを終え、高梨は自身のために、そして恩返しのために、挽回を期して進む。

