2025年M-1・連続インタビューBACK NUMBER
「ガリガリで今より15kg痩せていた」M-1王者たくろうが明かす“衝撃の出会い”…10年前のコンビ結成前夜「当時48kgぐらい、僕は完全にヤバい人でした」
text by

中村計Kei Nakamura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2026/02/11 11:06
結成10年、初のM-1決勝で優勝したたくろう。赤木裕(ネタ作り担当、主にボケ担当、34歳)ときむらバンド(主にツッコミ担当、36歳、写真右)
きむら それをポリポリ食べて、2リットルの水で流し込んでた。いつもでっかいリュックを持ち歩いてな。
赤木 そうやってお徳用サイズを1カ月くらいかけて消費していました。
“2秒だけ”の紅白歌合戦
――敗者復活戦の話も聞きたいのですが、ドンデコルテが敗者復活戦でミキが勝ち上がってきていたら、とんでもないことになっていたかもと話していたんです。怖くて、震えていたと。2人はどう思っていましたか。
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きむら 確かに決勝メンバーの中に、ミキさんが上がってきたら俺たち蹴散らかされるんちゃうかという雰囲気はありましたね。ミキさんって、もはや漫才を体現した人たちみたいな存在じゃないですか。しゃべってることがそのまま漫才になるというか。
赤木 漫才のテクニックというか、うまさが違うステージの人たちですからね。
――大会が終わって少しずつ優勝の実感が湧いてくるものですか。
きむら 僕は大阪に帰って、先輩とか後輩とか同期の仲間におめでとうと言ってもらった瞬間がいちばん嬉しかったですね。
赤木 僕は紅白(歌合戦)っすかね。
――えっ、出たのですか?
きむら あ、見てないですか? 水森かおりさんが歌っているとき、そのバックで2025年を振り返るというドミノ倒しの演出があって、12月のところで一瞬、僕らがカットインしてるんです。どれぐらい出たっけ?
赤木 2秒だけ。
きむら 2秒です。
「エバース12ステなのに、たくろうは3ステ」
――2018年に初めてM-1の準決勝に勝ち進んだとき、きむらさんは「M-1ドリームの端っこを噛ませてもらった」という話をしていました。今回はど真ん中だったわけですが。
きむら こぼれ落ちるぐらいの果汁が出てますね。何をやってもネットニュースになるし、YouTubeの登録者数も6000人くらいから一気に21万人以上まで増えたり。全部がハイスピードで変わっていってるので頭が追いつかない感じです。
――でも、過去、インタビューさせてもらった同時期のM-1王者と比べると、比較的元気というか、そこまで疲れは見えない感じです。
きむら それにはカラクリがありまして。赤木がチャンピオン史上、最速で体調を崩して仕事を休んだんですよ。高熱が出て。なので毎日、ステージ数を4ステか多くても5ステくらいまでで抑えてもらっているんです。この前、エバースが12ステ入っていたときがあるんですけど、そのときもわれわれは3ステでしたから。
赤木 僕、体が弱いんで。潰れちゃうと思って、配慮してもらっているんです。
(写真=山元茂樹)


