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東大卒60歳日本人が「瀕死の街のシンボル再建を」なぜオランダのサッカークラブに経営参画したか「ギャンブル的予算ではなく…」意図を明かす 

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田村修一

田村修一Shuichi Tamura

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photograph byAsami Enomoto

posted2026/02/02 11:02

東大卒60歳日本人が「瀕死の街のシンボル再建を」なぜオランダのサッカークラブに経営参画したか「ギャンブル的予算ではなく…」意図を明かす<Number Web> photograph by Asami Enomoto

東京大学を卒業し、長年日本サッカーに携わった人物に聞く「オランダ2部クラブ経営参画」の背景とは

「マーストリヒトは今世紀まだ1回もエールディビジに戻っていません。地元のパートナーだと親の時代はリーグ戦でアヤックスやフェイエノールトと戦った経験があるけれど、自分たちの記憶の中にはない(笑)。それでもこのクラブを戻るべきところに戻すという意欲は非常に高い。一方で、われわれもギャンブルのような形で自分たちの体力以上の予算に上げていくのではなく、態勢が整ったときにアクセルを踏む。そういう立ち位置なのかなと思います」

――その中でどんな課題を感じ、プロセスを踏もうと?

「今は行政との関係が非常に疎遠で、関係修復は急務です。有志のクラブの割には行政のサポートが驚くほどなかった。だから財政事情が厳しくなり、われわれがオーナーシップを獲得するチャンスも生まれたのだろうなとも感じますが。マーストリヒトの現状やオーナーの考え方だと、3部に落ちない――これは制度であるので、変わる可能性がゼロではありませんが、すぐに変わることはないという安心感のもとで経営している。オランダは日本と異なり、全体として成熟したマーケットになっている。この制度の中で堅実かつ野心的にクラブ経営をしていくのが道筋かなとは感じています」

目標を“あえて持っていない”ワケ

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――安定した風を吹かせるプラットフォームの整備を考えているように感じましたが、だいたいどのぐらいの目途で考えられていますか?

「そこはまだ持っていないです。実際に日本人がオーナーをされたヨーロッパのクラブで継続しているのはシント・トロイデンだけだと思います。だからまず、継続が大きな目標になる。

 またオランダ2部のバジェット・経営規模を考えても、基盤が整えば上を目指していって、エールディビジまで見えてくる。ただ、それはあくまで結果としてそうなるのであって、3~5年後の目標としては、われわれもクラブ全体としても今は持っていないんです」

――というと?〈つづく〉

#2に続く
「日本人が事業・運営に…活躍できると」東大卒60歳“欧州クラブ共同オーナー”が語る経営の実態「我々はマンCでもバルサでもバイエルンでもなく」
この連載の一覧を見る(#1〜3)

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