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フワちゃん“プロレス再デビュー”後の賛否両論と、リアルな可能性「芸能人とか関係なく」「夢は大きく」試合会場で見た、“新人の仕事”に励む姿
posted2026/02/01 11:00
2025年12月29日、師匠・葉月を相手に再デビュー戦を行ったフワちゃん
text by

橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Essei Hara
“フワちゃん効果”は確実にあった。
満員札止め、6563人の観客が集まったスターダムの両国国技館大会(12月29日)。“沙弥様”こと上谷沙弥の人気を原動力に発売当初からチケットの売れ行きが好調だったが、そこに拍車をかけたのがフワちゃん出場決定だったという。
人気タレントでYouTuberのフワちゃんが活動休止を発表したのは、2024年8月のこと。SNSでの不適切発言が原因だった。それから1年あまり経った2025年11月、スターダムのリングで挨拶し、プロレスラーになることを表明。再出発の場にプロレスを選んだのは、純粋に自分の夢だったからだ。挨拶の中で「反省や禊のためではありません」とフワちゃんは語っている。プロレスで体を張れば反省や禊になるとは考えていないということだ。
フワちゃんの師匠「ウチは“鬼”だよ」
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フワちゃんは2022年、2023年にテレビ番組の企画としてプロレスに挑戦。その時から“芸能人のゲスト枠”ではなく本格的にプロレスに取り組みたい、一レスラーとして扱ってほしいと言っていた。
2022年の時点でデビューという言葉を使っているから、今回は再デビュー戦。ただ練習生としての修行期間を経ての試合だけに、より正確に言えば“本格デビュー戦”となる。赤コーナーで対戦相手より後の入場だったのは“格上”扱いということではなくスターダムでのデビュー戦の慣例だ。
両国でフワちゃんが闘ったのはシングル2冠を持つ葉月。フワちゃん自身の希望で決まった。初めてプロレスに触れた時から指導してくれた“師匠”であり、過去2戦ではタッグを組んでいる。プロレスへの本気度を示す相手として、これ以上の存在はいない。
「ウチは“鬼”だよ」
そう予告して試合を受けた葉月の攻撃は的確かつ厳しいものだった。11分33秒、ダイビングセントーンでのフォール負けは当然といえば当然の結果だ。しかし本人にとっては悔しい敗戦だった。
「自分だけは1%でも勝てると信じて。最後の最後まで勝てると思ってやりました」


