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「審判に文句をつけてた」栃木シティが一転“3年連続優勝”でJ2昇格のナゼ…45歳監督ホンネ激白「みすみす機会を失うのが嫌」「替える時はスパッと」
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田村修一Shuichi Tamura
photograph byTsutomu Kishimoto
posted2026/02/06 17:02
各カテゴリで3年連続優勝を果たし、2026年にJ2の舞台にたどり着いた栃木シティ。今矢直城監督にその歩みを聞いた
アタランタもそうですが、全部の選手を正面に置けない。サイドの選手も正面だったら中がスカスカになってしまうので、この選手は正面でいくべきか、そうでないかという原則は大事です。僕らはペナルティエリアの幅(がプレスをかけるエリアの目安)ですが、実際はもう少し狭い方がいいだろうと思っています」
――サイドは空けてもそんなに問題はない。
「ボールが出てからでいいかなと。そしてGKからCBにボールが渡ったときに、直線的に行くのが一番ゴールを奪いやすい。でもサイドだと、ボールは奪ったとしてもスローインになったり、選手がゴール方向に体が向いていないと、直線的な攻撃になりにくい。
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よく言っているのが『奪うことだけが目的ではなく、奪ってゴールを決めてセットだからね』ということです。ハイプレスはいろいろ難しく、まだ明確な答えがあるわけではないんです」
替えるときはスパッと替えます
――リーグ終盤はピーター・ウタカを90分間使っていた。彼以上に決定力のある選手はいないから、出し続けることに意味はあるけれどもチーム全体の運動量は減る。
「他チームには脅威になりますからね。練習試合では『よくバスケスバイロンとか田中パウロ淳一とかウタカを90分使うね』と言われます(笑)。でも彼らはJ3だとクオリティが違う。あとはその時の直感で、替える時はスパッと替えます」
――都倉賢もいるし、吉田篤志もクオリティは遜色ない。
「吉田もプレスをかけるスイッチが少し遅く、バイロンのような予測の速さはない。パウロはプレスの速さこそないけどドリブル能力がある。そこはクオリティのバランスです。スペースがある時は吉田を入れればいいけど、攻撃のクオリティではパウロの方がいい。シーズンの流れとしては、パウロやバイロンを長く使った方が結果が出たわけですし」
――ウタカはプレスも、もの凄く一生懸命にやっている印象です。
「スイッチが入ったら彼はやる。たとえば平岡将豪や都倉がウタカの倍走るかといえば、せいぜい1.1倍とか1.2倍とか、そんなものです。ウタカには一瞬のスピードがあるのと、無理目なボールでも収めてくれる。都倉も数年前はそれができたでしょうけど、疲れていてもウタカの方がいいかなというのはあった」
文句と言い訳はなくそう
――岐阜戦(11月15日、0−2)を含め、完敗を喫した試合もあった。それを引きずらないのが栃木シティのいいところですが、そのメンタリティでやっていけたのはどうしてですか。

