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《全国男子駅伝でも話題》原晋監督の采配「批判された可能性も」青学大・黒田朝日の驚異的な走りを3代目・山の神が読む「黒田君のシューズの選択が…」
posted2026/01/18 17:00
青学大・黒田朝日の「シン・山の神」の走りを「3代目・山の神」神野大地はどのように分析したのか
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
「いやぁー黒田(朝日)君、すごすぎましたね」
驚嘆の溜息をついて「3代目・山の神」神野大地は、そう言った。
第102回箱根駅伝の5区、青学大の黒田朝日(4年)はトップの中央大と3分24秒差の借金を完済し、19.2km地点では早稲田大の工藤慎作(3年)をかわすと、区間新の67分16秒をマーク。青学大の往路優勝に貢献した。これまで68分台の選手すらいなかったなか、いきなり67分台、しかも66分台に迫る走りに、各監督からも驚嘆の声が上がった。
歴史的なタイム。これを超えるには20年かかる
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神野がまず注目したのは、小涌園前~芦之湯(4.1km)のラップだ。「ここが最も重要。小涌園からは人気が少なく、カーブがつづく坂でメンタルが削られる。ここが速い選手はタイムが伸びるんです」
この区間で黒田は1km3分29秒ペース、工藤は3分40秒ペースで駆け、約45秒差が縮まった。「大平台から芦之湯までの2区間で1kmあたり11~12秒も違うのは大きい」と神野は分析する。
黒田のタイム67分16秒は、前回大会の区間記録から一気に2分近くも短縮する驚異のタイム。神野も絶句した。「箱根駅伝の山の神の概念が崩された。67分台を超える選手が出るには20年はかかる。歴史的なタイムです」
芦ノ湖の駐車場に作られた簡易の壇上に青学大メンバーが勢揃いすると、原晋監督は満面の笑みを浮かべた。「5区・黒田」という原采配は見事に的中した。
「改めて原さんの区間配置の凄さを感じました。他チームは黒田君を2区だと思っていたでしょう。エース区間の2区ではなく5区に置けば批判される可能性もあった。それでも勇気を持って5区に置いた。これができるのは原さんの独特の勘と、箱根に対する自信なのでしょう」と神野は原監督の采配を称えた。
原監督が見守る中、黒田は自ら「シン・山の神」と宣言。神野が3代目になってから約10年、「山の妖精」や「山の名探偵」は生まれたが、“記録”と“優勝への貢献”という山の神の定義に届く選手は現れなかった。
これほどの走りを実現できた要因として、神野がもうひとつ注目したのが、黒田が選んだシューズだった——。本編では、大学の先輩でもあり先代・山の神でもある神野が分析した黒田の走りの秘密が、より深く語られている。
〈つづく〉
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この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
