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「監督が目立つのではなく…」“過去12年で9回箱根駅伝優勝”青学大・原晋監督の指導が心に響くワケ「一度の失敗は誰にだってあります。ただし」
posted2026/01/18 17:01
青山学院大学を駅伝の強豪に仕立て上げた原晋監督。その指導スタイルと素顔とは
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Yuki Suenaga
今季はお前たちがヒーローになる番だ
<名言1>
今季はお前たちがヒーローになる番だ。
(原晋/Number893号 2016年1月7日発売)
◇解説◇
箱根駅伝、ここ12年で9回の総合優勝――。圧倒的な存在感を放つ青山学院大学で、“箱根で勝てるチーム”を作り続けてきたのが原晋監督である。
2004年に中国電力から同校監督に就任して以降、妻・美穂さんとともに強化に全力を注ぎ、09年に同校33年ぶりとなる箱根駅伝出場を果たした。以下、2026年までの箱根駅伝成績になる。
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〈青山学院大学:09年以降の箱根駅伝総合順位〉
09年22位、10年8位、11年9位、12年5位、13年8位、14年5位、15年1位、16年1位、17年1位、18年1位、19年2位、20年1位、21年4位、22年1位、23年3位、24年1位、25年1位、26年1位
2026年正月は黒田朝日が歴史的激走を見せた5区起用がスポットライトを浴びたが、復路でも8区の塩出翔太が区間新(1時間03分45秒)をマークしたのを筆頭に安定した走行を続けなければ、10時間37分34秒という総合新記録は生まれえなかった。特定の選手だけでなく、チーム全体の力を引き上げている何よりの証拠だろう。
2016年1月2日・3日に行なわれた第92回大会では、青山学院大が2連覇を果たした。1区から一度も先頭をゆずらない完全優勝で、2位の東洋大に7分以上の差をつけた。前年の初優勝時には、指揮官のユニークな経歴や言動に注目が集まったが、この大会ではエース・久保田和真をはじめ6人が区間賞に輝く走りを見せる圧勝劇で見事に選手たちが主役になってみせた。
「監督が目立つのではなく、学生が主役になって優勝を勝ち取って欲しいとつねづね言ってきました」
指揮官の言葉を、選手たちはしっかりと体現した。
「失敗の悔しさを忘れないこと」が大切
<名言2>
一度の失敗は誰にだってあります。ただし、二度、三度となると話は別。大事なのは、失敗したときにその悔しさを忘れないこと。
(原晋/NumberWeb 2026年1月4日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/868776
◇解説◇
原監督は、学生が挑戦して失敗することには決して怒らない。しかし、倫理的な間違いに対してはしっかりと指導する。ある夏合宿で4人の学生が裸足でサッカーをした際には、厳しく指摘したことがあるという。

