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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
青学大・原晋監督「じつは緊急事態だった」1区の交代…急遽起用に応えた“チーム11番手”実は「陰のMVP」だった“谷間の世代”ランナーが語った胸中
text by

別府響Hibiki Beppu
photograph byYuki Suenaga
posted2026/01/07 17:00
4区で初の箱根路出走となった青学大3年の平松享祐。実は先輩ランナーのアクシデントによるスクランブル発進だった
結果的に最後、あと一歩が届かなかった。おそらくは部内11番目での落選。前回、前々回大会に続いての3度目の当日交代は、当然、21歳の若者のメンタルには響いた。
「もう本当に気持ちが切れてしまって。特に、これでまた3年生世代から誰も箱根を走れなくなってしまった。最上級生になる来年に向けて、どうやっていくかというところを改めて考えないといけない状況でした」
そう本人が振り返るように、平松たちの世代はこれまでひとりも箱根駅伝の出走経験がなかった。このままでは「谷間の世代」と言われかねない危機感も大きかったという。
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だが、そんな失意の平松に翌日、青天の霹靂が起こる。大晦日の昼過ぎ、突然、原監督に呼ばれたのだ。
前述のように前夜はほとんど眠れず、眠い目をこすりながら監督のもとに行くと、「1区を走る予定だった荒巻(朋熙、4年)が体調不良で、小河原を1区に使う。4区は平松に任せる」と言われた。
突然の出走確定…思わず「昨日、全然寝てない!」
「もちろん急に言われて不安や緊張もありました。でも、それより『昨日、全然寝てない!』というのが大きかったです(笑)。コンディション自体は良かったんですけど、これが本番にどう影響するのかな……と」
思わずその日はいつもより早く寝床へと向かうと、9時間たっぷり睡眠を取ったという。そうして2日後、平松は自身はもちろん、青学大の同期の中で初となる箱根路へと挑むことになった。
一方で、長らく待ち望んだはずの初の箱根路は、簡単には終わらなかった。
そこでは、平松の予想を裏切る波乱の展開が待っていたのである。
<次回へつづく>

