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朝倉未来「意識が飛んでた」頭蓋骨で瓦割りをするように…“恐怖のパウンド連打”シェイドゥラエフ「簡単な試合だった」痛感した“強さの質”の違い
posted2026/01/05 11:01
バックマウントをとり、朝倉未来に強烈なパウンドを打ち下ろすラジャブアリ・シェイドゥラエフ
text by

布施鋼治Koji Fuse
photograph by
RIZIN FF Susumu Nagao
2025年大晦日の『RIZIN師走の超強者祭り』で王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフに朝倉未来が挑戦するRIZINフェザー級タイトルマッチが発表されるや、巷では「厳しいマッチメイク」といった声が飛び交った。
「朝倉未来しかいない」シェイドゥラエフ戦までの経緯
それも仕方あるまい。シェイドゥラエフは2024年6月にRIZINデビューを果たして以来、怒濤の5連勝中。2024年の大晦日には久保優太を半殺しの目に遇わせ、その後はクレベル・コイケとビクター・コレスニックをいずれも1ラウンド序盤で仕留めている。試合前の時点でプロ通算成績は15戦15勝(勝利はすべてKOまたは一本)。敗北はおろか、苦戦を想像することすら難しい。
とはいえ、朝倉も2025年に復帰して以降は鈴木千裕、クレベルとかつてRIZINフェザー級のチャンピオンベルトを巻いた者たちを相手に連勝。少なくともRIZIN同級戦線の中で挑戦者を選ぶとするなら納得の人選であり、大晦日というシチュエーションを考えれば「朝倉未来しかいない」という状況でさえあった。
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加えて、RIZIN旗揚げ10周年を記念して開催された2025年12月の『RIZIN AWARD』で、朝倉はMVPとベストバウト(2度目の齋藤裕戦)をダブル受賞した。RIZINの歴史は「朝倉未来の歴史」でもあった。
シェイドゥラエフが傑出した存在であることは誰の目にも明らかだ。だが、これまで幾度もドラマを生み出してきた朝倉なら、“何か”を起こせるのではないか。それがさいたまスーパーアリーナに駆けつけた4万5000人を超える観客の願いだった。
驚愕の投げ技連発「会場がより盛り上がるように」
しかし、現実は残酷だった。いざ試合開始のゴングが鳴ると、朝倉に見せ場は訪れなかった。得意のスタンドでもチャンピオンの攻勢を許し、反撃の糸口すら掴めない。試合後、シェイドゥラエフが「簡単な試合だった」と語ったのも頷ける。
とりわけシェイドゥラエフにバックをとられた体勢からのジャーマンスープレックスや、ハイアングルまで持ち上げられ、マットに叩きつけられたシーンは両者の優劣を如実に表していた。


