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今井達也と電撃合意は“ドジャース化”への第一歩? アストロズ日本市場参入の野望「イマイだけでなく他の選手も…」GMが明かした真の狙い
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杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/01/04 17:01
ヒューストン・アストロズと3年契約を結んだ今井達也(右)。日本時間6日午前4時に入団会見を行う
「日本からは素晴らしい選手が次々と出てきているので、我々もその流れの一部になりたいと思っている。日本でのスカウティング体制を強化しようとしているところで、今後はその市場で非常に積極的に動いていくつもりだ。イマイだけでなく、他の選手や関係者とも話をしている。日本でインパクトを残せる選手なら、こちらでも通用するはずだと思っている」
アストロズは伝統的にFAの先発投手には長期契約を与えない方針があり、今井の獲得は年数の条件が下がったがゆえに実現したものであるのは事実だろう(注・過去の投手との契約は2021年3月にランス・マッカラーズJr.と結んだ5年8500万ドルが最高額)。たとえそうだとしても、当初から今井を含む日本人投手たちに視線を向けていたことは間違いなく、見事な“有言実行”。ここで新しいうねりが生まれ、カワハラ記者もアストロズが新しいマーケットに目をやっていることを認めていた。その背景には、かつて“ライバル”と目されたナ・リーグチームの鮮やかな成功がある。
球場のネーミングライツも日本企業
「アストロズはこれまで日本市場に積極的ではなかった。日本生まれの選手はこれまで、マツイ(松井稼頭央)、アオキ(青木宣親)、そして数年前に半シーズン所属したキクチ(菊池雄星)の3人だけだった。ただ、ドジャースの成功例を見れば、日本市場で積極的に動くことがチームにとっても大きなプラスになることは明白だ。昨オフには日本企業であるダイキンとのスタジアム・ネーミングライツ契約も結び、昨シーズン中もその幹部が本拠地を訪れる場面があった。さらに今オフには韓国リーグ出身のライアン・ワイスも獲得するなど、アストロズがこれまであまり開拓してこなかったマーケットに魅力を感じ、踏み込もうとしているのは明らかだ」
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もちろん大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希という最高級の才能を持つドジャーストリオの成功を踏襲するのは簡単ではなく、必要な予算の問題も存在する。ただ、そのエッセンスを取り入れるのはプラスに違いなく、試してみる価値はある。だとすれば、ここでの今井獲得はアストロズにとって日本&アジアマーケット開拓への推進力になるのか。
来季以降、ドジャースタジアム、カブスの本拠地リグレーフィールドなどだけではなく、「ダイキンパーク」にも日本人ファンからのより大きな注目が集まるようになるのかどうか。新たな方向性の第一歩として、日本人右腕の補強には多くのものが付随しているという考え方もできるのだろう。

